SNSキャンペーン 活用ガイド
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< 記事一覧本記事ではX・TwitterのDMの制限について紹介。制限された背景から上限数、条件などについて詳しく解説します。企業向けにキャンペーンや通常の運用などでどのような影響があるかについてもお伝えします。X・Twitterで顧客と密なコミュニケーションを取りたい方は参考にしてみてください。
更新日:2024.5.8 公開日:2023.11.29
2023年7月にX(旧Twitter)において、DM(ダイレクトメッセージ)の制限が設けられました。2023年11月時点では個人や企業のアカウントにおいて、1日に最大で500件までしかDMが送れないようになっています。条件によっては100件未満でも制限がかかるようになっています。
個人であれば500件でも十分かもしれませんが、多くの顧客とコミュニケーションを取る必要がある企業にとっては悩みの種になるのではないでしょうか?
本記事では、X・TwitterのDMが制限される条件や、制限を解除する方法を紹介します。X・Twitterで問題なくお問い合わせ対応やキャンペーンを実施したい企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
▼DM制限について、動画でも解説中!
目次
2023年7月にX・Twitterの公式アカウントから、DMの制限を設けたことが公表されました。DMの制限の条件については一部しか公開されていません。
しかし、2023年11月時点で以下のような条件で制限されるということがわかっています。
・500件のDMを送った場合
・一字一句同じ文を送った場合
・同じURLを含むDMを送った場合
・スパム認定された場合
X・Twitterで制限がかからないようにするためにも、まずは4つの条件について把握しましょう。それぞれ詳しく解説します。
X・Twitterでは、1つのアカウントで1日に送れるDMは500件までと決められています。Xのヘルプセンターにも明記されており、500件を超えてしまうと日付が変わるまでは送信できません。
これは、企業がキャンペーンで当選者に向けてDMを送信する場合も同様です。
一字一句同じ内容の文を送った場合、スパムとして認定され、DMが遅れなくなることがあります。
1つのアカウントに同じ文を連続で送信した場合も、複数のアカウントに同じ文を送信した場合と同様の制限がかかります。
つまり、一字一句同じ文を送った場合は、500件を送る前に制限がかかってしまうので注意が必要です。制限がかかる件数は明確にはなっていませんが、10件~20件送っただけで制限がかかることがあります。
同じURLを含むDMを送った場合もスパムとして疑われます。
文面が違っていても送ったURLが同じであれば、制限対象です。
一字一句同じ文を送った場合と同じように、1つのアカウントに送り続けても、複数のアカウントに送ったとしても制限がかかります。
制限がかかる件数は公表されていませんが、25件程度同じURLを含むDMを送ると、一定時間使えなくなる可能性が高いため注意しましょう。
DMで送信した内容や件数に限らず、スパム認定を受けた場合に制限がかかります。
X・Twitterでスパム認定されやすい条件は以下の5つです。
・短時間での大量にDMを送信した
・開設して間もない
・フォロワー数が少ない
・電話番号を登録していない
・ユーザーからのスパム報告が届いている
これらの基準は公式による公開がされていないため一概には言えませんが、スパム認定になる可能性があるので注意が必要です。
DMは1日に500件までが上限であるため、個人間での送受信はほとんどの場合において問題になりません。しかし、X・Twitterで顧客とコミュニケーションを取っている企業の場合は、以下のような影響を受ける可能性があります。
・お問い合わせ対応が難しくなる
・キャンペーンへの対応が難しくなる
これからX・Twitterを運用したい企業や運用し始めたばかりの企業向けに、どのような問題が発生するかを詳しく解説しますので、ぜひお読みください。
DMの制限によってお問い合わせに対応できる件数が限られてしまいます。
企業によってはX・Twitterで顧客のお問い合わせに対応しているところも少なくありません。そうした企業では、できるだけ早く適切な回答をすることが求められます。
しかし、制限を受けた場合DMが送れず、解除されるまで顧客に返信できなくなってしまいます。
返信が遅いと顧客を待たせてしまうことになるので、信頼の低下につながりかねません。X・Twitterでつながっている顧客との関係が悪化するかもしれないので注意が必要です。
X・Twitterでキャンペーンを実施した場合も、対応が難しくなります。キャンペーンとは指定の行動をしてくれたユーザーがプレゼント抽選に参加できるSNSの企画のことです。
キャンペーンを実施した場合、当選した人にDMを送る必要がありますが、当選者数が多いと制限がかかるかもしれません。
たとえば、500人以上に当選メールを送った場合に制限がかかります。ほぼ同じ文面を送ることから、500件未満で制限がかかるリスクもあるでしょう。
制限がかからないようにするには、当選人数やDMの内容を慎重に設定しなくてはなりません。
なお、X・Twitterキャンペーンについて詳しく知りたい方は、以下の記事で紹介しています。キャンペーンの種類やメリットがわかる内容になっていますので、あわせてお読みください。
Twitterキャンペーン:ツール活用で課題解決できる「3つの最新事例」
X・TwitterでDMが制限された理由として、スパム対策が挙げられます。
スパム対策については、X・Twitterの公式でも以下のように述べています。
ダイレクトメッセージのスパムを削減するための取り組みとして、近々いくつかの変更を実施する予定です。未認証のアカウントには、1 日に送信できる DM の数に制限があります。今すぐ購読してさらにメッセージを送信してください。
引用:Xの公式アカウント
上記は公式アカウントが配信したポストを和訳したものです。
これまで全く知らないアカウントからDMが届いて、悪質なサイトに誘導されるトラブルがよく起きていました。ほぼ毎日複数のアカウントからスパムメッセージが多くの人のもとに届いており、X・Twitterの運営側としても課題となっていました。
そこで解決策としてメールの送信数に制限をかけ、悪質なメールが送られるリスクを減らすようにしたのです。
筆者もXを利用していますが、制限がかかった後は以前よりもスパムメールが来なくなったように感じます。
X・TwitterのDMで制限がかかった際、以下の3つの方法で解除できます。
・解除されるまで待つ
・X Premium(Twitter Blue)に登録する
・複数のアカウントを作成する
制限なくスムーズに使うためにもぜひ以下を読んで試してみましょう。
制限がかかっても大きな問題がない場合、解除されるまで待ちましょう。スパムだと判断された場合は30分以上、500件以上送信して制限がかかった場合は次の日まで待ちます。
お金がかからずに解除できるため、誰でも手軽にできます。
すぐに送信したいメッセージがある場合や、500件以上DMを送る必要がある場合はおすすめできません。この場合は、以下の方法を参考にしてください。
500件以上送りたい場合やすぐにスパム認定を解除したいと考えている場合は、X Premium(Twitter Blue)に登録することをおすすめします。
X PremiumはXのサブスクリプションサービスのことです。加入することでX・Twitterの認証バッジがアカウントに付くため、信頼性が増しスパム認定されるリスクが低くなります。
また、ピクルスがX社に直接確認したところ、認証バッジの付いたアカウントで広告出稿を申請することで上限値が撤廃されることがわかりました。
お問い合わせ件数が多い企業やキャンペーンを実施したい企業は、多くのDMに対応するためにもX Premium(Twitter Blue)に加入するとよいでしょう。
ただし、有料サービスで年間1万円以上の費用が発生するため、事前に自社に必要かどうかを検討して加入することをおすすめします。
X Premium(Twitter Blue)については以下の記事で紹介しています。DM以外のメリットも把握できるので、加入を検討している方はぜひお読みください。
Twitter Blueとは?できることや使うメリット、加入方法について詳しく紹介
コストを抑えつつ多くのDMを送信したいと考えている方は、複数のアカウントを運用しましょう。
メインアカウントだけでなくDMのためのアカウントを作ることで、自社で送信できる数を増やせます。
アカウントの分だけ送信できる数が増えるので、必要に応じて作成しましょう。ただし、アカウントの作成や管理に手間がかかるので注意が必要です。
「キャンペーンを配信したいけど、X・TwitterでDMに制限がかかりそうで不安」という方は、以下のような対策を実施しましょう。
・上限を超えないように運用する
・全てのユーザーからメッセージを受け取れるようにする
・SNSキャンペーン作成ツールを活用する
キャンペーンをスムーズに運用できるよう、以下を読んで対策しておきましょう。
キャンペーンやお問い合わせで制限がかからないよう、できるだけ送信数を減らしましょう。
キャンペーンを実施する際は数日に分けて当選者にDMを送信したり、別の連絡手段を使ったりすることも検討します。
必要に応じてプレゼントの当選数を減らすことも考えましょう。とくにすぐに当選者が決まるインスタントウィンを実施する際に注意が必要です。
インスタントウィンについては以下の記事で紹介しています。事例についても詳しく把握できますので、ぜひお読みください。
【3分でわかる】インスタントウィンとは?具体的な手順と成功のコツ、事例などを分かりやすく解説
Xプレミアム(旧Twitter Blue)の認証バッジを持っていない企業の場合、全てのユーザーからメッセージを受け取るように設定を変更する必要があります。
DMの制限がかかったことによって、認証されていないユーザーは企業アカウントに問い合わせをしても受信トレイにメッセージが届かなくなるためです。
できるだけ顧客を獲得するには窓口を広くすることが大切です。多くのユーザーのお問い合わせや当選者との円滑なコミュニケーションに対応するためにも、設定をあらかじめ変更しておきましょう。
以下の手順で、全ユーザーからメッセージ受信が可能になります。
1.設定画面の「プライバシーとセキュリティ」を選択
2.「ダイレクトメッセージ」をタップ
3.「メッセージリクエストを許可するアカウント」にて「全員」を選択
以上でどのようなアカウントからもメッセージを受け取れるようになります。
SNSキャンペーン作成ツールによっては、制限なくDMを送れるようになります。
SNSキャンペーン作成ツールとは、キャンペーンに必要な業務を効率化できるツールのことです。
応募者の情報収集や抽選、DM送信などの業務を自動化できるので、工数を抑えてキャンペーンを運用できます。
本格的にキャンペーンを実施したい方におすすめです。
ピクルスが提供しているSNSキャンペーン作成ツール「キャンつく」でもDMの制限をほとんど受けません。有料のAPIに加入しているため、制限なしにDMを送信できます。
X・TwitterのAPI有料化については以下の記事で紹介しています。
Twitter API有料化でツールはどうなる?最新プランの詳細や、既存プランとの違いをわかりやすく解説
また、以下の動画でAPI有料化についてよりわかりやすく解説していますので、理解を深めたい人はぜひご視聴ください。
【完全解説】イーロン・マスクによるTwitter社買収からAPI有料化まで!【Togetter×キャンつく】
2023年11月時点でX・TwitterではDMが1日500件までしか送信できなくなっています。個人で使う分には大きな問題がありませんが、企業の場合お問い合わせ対応やキャンペーンの運用で支障をきたすかもしれません。
スムーズにお問い合わせやキャンペーンに対応するためにも、さまざまな工夫をしましょう。複数のアカウントを運用したり、上限を超えないように当選者数を設定するなど試してみてください。
また、キャンペーンを本格的に運用する場合は、SNSキャンペーン作成ツールを活用するのもひとつの手です。
ピクルスのキャンペーン作成ツール「キャンつく」では、有料のAPIを使用しており、制限なくDMを送れるようになっています。応募者数の情報収集や抽選業務を自動化できるので、キャンペーンにかかる工数を抑えられます。
これらを踏まえ、「専門家から詳しくやり方を教えてほしい」と思った方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
プロ直伝!X(Twitter)キャンペーンのやり方13種と事例。2024年度版。
上記の記事では、SNSキャンペーンの支援実績(4,000件以上)をもつピクルスがキャンペーンのやり方について分かりやすく解説しています!
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更新日:2024.8.9 公開日:2024.8.7
藤田 春樹(ふじた はるき)
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