UGCとは、一般ユーザーが作成したコンテンツ全般のことを指します。 企業と利害関係がない一般ユーザーの感想や体験談をマーケティングに活用することで、自社や商品に対する信頼が高められ、売上アップも期待できます。
本記事ではUGCの概要からマーケティングに活用する重要性、UGCマーケティングの成功事例まで紹介しています。 お読みいただくことでUGCマーケティングについて理解できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
※当コンテンツは、SNSキャンペーンツール「キャンつく」で3000件超の支援実績を持つピクルスが監修しています。
UGCを生み出すSNSキャンペーンの成功事例については以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
>>【2024年最新】SNSキャンペーン成功事例18選!手法や実施する4つのコツを解説
UGCとは、ユーザーによって生成されるコンテンツのこと
UGCとは「User Generated Contents」の略で、一般ユーザーによって生成されるコンテンツのことを指します。 具体的にはSNSの投稿、飲食店や旅行先、ネットショッピングでのレビューなどがUGCにあたります。
UGCとステマの違い
UGCとステマ(ステルスマーケティング)の大きな違いは「企業が関与しているかどうか」にあります。 先述の通り、UGCは「一般ユーザーが生成したコンテンツ」のことを指しています。
しかしそこに企業の指示があればUGCとは言えません。 そして、宣伝目的があるにもかかわらず、それを隠して第三者の意見のように発信してしまうと「ステマ」となってしまいます。
また、ステマは2023年10月に法改正があったため、とくに注意が必要です。(ステマの注意事項については後述します)
UGCマーケティングの重要性
過去に以下のようなステマが世間で問題視されたこともあり、消費者はWeb上の情報を疑うようになっています。
芸能人が、実際には落札していないのに、あたかも落札したかのように商品をブログに紹介していた
化粧品会社の社員であることを隠してSNSで商品をおすすめする投稿
さらに、下記画像を見ていただくと「広告」と正しく明記されていたとしても、購入を控える消費者が6割以上おり、企業が正しい宣伝活動をしても商品が売れなくなってきていることが分かります。
引用元:株式会社オンジンによるインターネット上での宣伝がステマだと分かった時に関する意識調査より https://onjin.co.jp/blog/survey-3
しかし、下記の画像では広告であったとしても実際に商品を使った紹介であれば、購入を検討する消費者の割合が高いことが分かります。
引用元:株式会社オンジンによるインターネット上での宣伝がステマだと分かった時に関する意識調査より https://onjin.co.jp/blog/survey-3
このように、現代の消費者は広告経由で商品を購入せず、信頼性のある情報を参考にしたいと考えているため、UGCをマーケティングに活用する重要性が高まっていると言えます。
UGCをマーケティングに取り入れるメリット
UGCをマーケティングに取り入れることで、以下のメリットが得られます。
宣伝コストを抑えられる
消費者からの信頼を得やすい
ユーザーの本音を次の施策に反映させられる
順番に見ていきましょう。
宣伝コストを抑えられる
UGCは一般消費者によるコンテンツのため、企業が広告を制作する際にかかるコスト(費用、時間)を削減できます。 さらに、「UGCを見た方が紹介されていた商品を購入し、またUGCを発信する」といった循環ができれば、消費者の実体験を多くの方に知ってもらえます。
多くのUGCが発生している=「よい商品」というイメージができるため、売上向上にも大きく貢献するでしょう。
消費者からの信頼を得やすい
UGCは、消費者の商品に対する信頼度向上にとても有効です。 先述の通り、企業が出す広告や芸能人の紹介では一般の消費者から高い信頼は得られません。
対して企業とつながりがない一般消費者による実体験から生成されたUGCは、他の消費者の信頼を獲得しやすくなります。 UGCは自発的に投稿された、消費者の純粋な意見です。
これは商品購入を検討している別の消費者にとって、とても信頼できる情報となり得ます。
ユーザーの本音を次の施策に反映させられる
UGCは一般消費者の目線、体験から生まれるコンテンツのため、企業側の人間では気づかない商品の特徴や使い方、または欠点など、次の施策に活かせる貴重な意見が豊富です。 消費者の生の声を施策に反映させられることは、UGCマーケティングの大きなメリットと言えます。
UGCマーケティング成功事例
今回は、ピクルスが支援した事例から3つをピックアップして紹介します。
アルビオン「肌りウム」
“27種類のハーバリウムからあなたの肌を表します。”肌リウム
株式会社アルビオンは、新商品の発売に合わせて診断コンテンツ「肌りウム」を制作し、UGCマーケティングを実施。 ターゲット層(20〜30代女性)に興味を持ってもらえるように、診断に使用する画像にアニメーションを取り入れたことで診断の参加率を高め、多くのUGCを獲得しました。
また「肌りウム」では診断結果で商品紹介とともにクーポンを配布しており、診断コンテンツに参加したユーザーの1割以上を実店舗の来店につなげています。 多数のUGCを発生させたことで企業や商品に対する信頼を高め、さらにクーポンが後押しとなり、来店数アップと認知拡大を成功させました。
ココカラケア「ツブ&ピースでいこう ストレスあるある診断」
アサヒ飲料(株)はメンタルケアサプリ「ココカラケア」の認知拡大のため「ツブ&ピースでいこう ストレスあるある診断」を制作し、X・Twitterで診断キャンペーンを実施。 キャンペーンの参加条件を「X・Twitterに診断結果を投稿」とし、多くのUGCを獲得しました。
診断内容にターゲット層が抱える“あるある"を取り入れたことも、ユーザーによるUGCの投稿を促進させています。
Kiri「本日のやさしいコトバキャンペーン」
あなたを癒やすkiriからの「やさしいコトバ」を受け取ろう。”本日のやさしいコトバキャンペーン”
Kiriはフランスから輸入されているクリームチーズで、日本での浸透と顧客ロイヤリティ向上を目的として、X・Twitterで診断キャンペーンを実施しました。
「Kiriは自分を優しくする存在」というブランディングのもと、診断結果では自分自身に優しくなれる応援メッセージを提示。イメージに合うやわらかい印象のイラスト効果もあり、ユーザーの「シェアしたい」気持ちを後押しして多くのUGCを獲得しました。
また、診断結果で提示されるイラストは「Kiriを食べたら前向きになれる」といった印象を与えており、実際に商品を試したユーザーに「Kiriのおかげで優しい気持ちになれた」などと投稿してもらうことにも成功しています。
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UGCマーケティングの注意点
UGCマーケティングの注意点として、以下の2つを解説します。
著作権対策をとる
ステマに気をつける
順番に見ていきましょう。
著作権対策を取る
UGCの著作権は、コンテンツを投稿したユーザーに帰属します。そのため、無断でUGCを商用利用すると著作権違反になる可能性があります。 また、一般ユーザーが投稿した写真や動画には、他社商品やロゴなどが写り込んでいる場合もあります。
このように、UGCには肖像権、著作権、商標権などの権利侵害が含まれる可能性があるため、慎重に取り扱うようにしましょう。 企業がUGCをマーケティングに利用する場合、
UGCを投稿したユーザーから掲載許可を得ること
投稿が肖像権や著作権を侵害していないかを確認すること
が大切です。
ステマに気をつける
広告や宣伝であることを隠して一般消費者のように装い、口コミを投稿したり商品を勧めることはステマ(ステルスマーケティング)となります。
2023年10月から、景品表示法が禁じている「不当表示」にステマが追加されたことにより、違反した場合は刑事罰として2年以下の懲役または300万円以下の罰金、あるいはその両方が科されます。 ステマ規制の対象は、商品やサービスを供給する事業者のみで、企業から依頼を受けたインフルエンサーやその他の第三者は対象となりません。
そのため、事業者側は依頼する方へ広告・宣伝であることを明確にした上で発信をしてもらうように伝えておかなければなりません。 「ステマ規制」についてはこちらの記事も参考にしてください。
>>【10月施行】ステマ規制とは?事例から学ぶ正しい対応と回避のポイント
ステマ規制は、先述したようにこれまでステマによる問題行為が多々起きていたため、消費者が健全な情報にたどり着けるようにと施行されました。
消費者もまた、情報が信頼できるかどうかに敏感になっています。 そのため、UGCなら何でも良い訳ではなく確実に企業とつながりがない「一般消費者の好意的な意見」を獲得する必要があります。
健全なUGCを生成する方法
健全なUGCを獲得するためにはSNSキャンペーンが有効です。 上記のツイートにも記載してますが、景品が当たるキャンペーンはユーザーが自主的に参加し、好意的な意見を投稿しやすい特徴があります。
さらに「診断コンテンツ」をSNSキャンペーンに活用すると、ユーザーの「結果を知ってもらいたい」気持ちを刺激するため、健全なUGCを多く発生させられます。
UGCマーケティングならピクルスの「診断キャンペーン」
今回は、UGCの概要からマーケティングに活用する重要性、UGCマーケティングの成功事例を解説しました。 UGCマーケティングを自社に活かすのであれば、SNSキャンペーンや診断コンテンツの活用がおすすめです。
景品があると一般ユーザーに自主的な参加を促すことができます。また、診断コンテンツを利用することでユーザーの「結果をシェアしたい」気持ちを促進し、自然とUGCが拡散される仕組みが作れます。
当コンテンツを運営しているピクルスでは、診断コンテンツ作成サービス「ヨミトル」とSNSキャンペーンツール「キャンつく」を組み合わせた診断キャンペーンを企画しています。 「ヨミトル」であれば制作費を50〜80%削減が可能なうえ、AIで企画生成ができるため手間もかかりません。
また、テンプレートが用意されており初めてでも簡単に作成できます。 「キャンつく」は実施実績が4,000件以上、リピート率8割でご利用いただいているため安心してお任せください。
実際の成功事例については以下の記事で紹介していますので、ぜひあわせて参考にしてみてください。