Instagram(インスタ)でマーケティングを実施する際、客観的に効果を把握するためにはKPIの測定が欠かせません。しかし、適切にKPIを設定できないとマーケティング効果を正確に測れないため、誤った方向でインスタを運用してしまうおそれがあります。 本記事では、インスタで活用されるKPIや設定方法について紹介します。KPIを達成するための施策についても紹介しますので、これからインスタグラムマーケティングを実施したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。 ※当コンテンツは、インスタキャンペーンツール「キャンつく」で多くの支援実績を持つ、ピクルスが監修しています ▼関連記事 【2024最新版】Instagram(インスタ)キャンペーンの成功事例15選|効果・実施手順・注意点も解説!インスタにおけるKGIとKPIとは?インスタにおけるKGIとKPIについて解説します。KGIやKPIについて詳しく知らない方は、はじめにこちらからお読みください。KGIは最終的な目標のことKGI(Key Goal Indicator)は重要目標達成指標という意味で、最終的なゴールを表す指標のことです。売上や購入数などインスタグラムマーケティングを通して達成したいことをKGIとして設定します。店舗集客の場合は来客数、ブランド認知を目的とした場合は認知率など、目的によって設定すべきKGIはさまざまです。KPIを設定するには、KGIを明確にすることが求められます。KPIはKGIを達成するための中間地点KPI(Key Performance Indicators)は重要業績評価指標という意味で、KGIを達成するための中間指標のことです。 たとえば、EC事業者が売上や購入数をKGIと設定した場合、Instagramに記載したリンクのクリック数やInstagramの投稿を見たユーザーの数などをKPIとして設定します。 KPIにはただ売上や購入数を確認するだけでなく、コンバージョン率やクリック率など費用対効果を指標に設定している企業もあります。インスタ運用でKGIとKPIを決める重要な理由インスタ運用で効率的にマーケティング施策を実施するには、KGIとKPIを立てることが重要です。KPIを設定せずに運用してしまうと「なんとなく成功している」とあいまいな形になり、今後のインスタ運用のノウハウの蓄積につながらないためです。 KPIを設定し、定期的に確認することでマーケティング施策の改善やKPIの見直しができるようになり、成果につなげられます。 なお、自社で適切にKGIやKPIを設定できるかどうか不安に感じる方は、Instagramの運用力診断を活用することをひとつの手段としておすすめします。 Instagram運用力診断を活用すれば、自社の運用タイプやタイプごとの運用アドバイスを把握できます。 簡単な質問に答えるだけで自社の運用力やタイプを知ることができますので、ぜひ試してみてください。>>無料でInstagram運用力診断を受けてみるインスタ運用で活用されるKPI7選インスタ運用で活用されるKPIとして、以下の7つがあります。それぞれの指標の特徴や指標の数値が良好な場合の効果について紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。フォロワー数フォロワー数は自社アカウントをフォローしている人数のことです。プロフィールに記載されており、フォローしている人もフォロワー数を閲覧できます。 フォロワーの数が多ければ多いほど人気アカウントであるという印象を与えられるので、よりフォローされやすくなる傾向にあります。インプレッション数インプレッション数は、投稿が見られた際にカウントされる回数のことです。同じユーザーが2回見た場合も、2とカウントされます。 インプレッション数が多いほど、投稿内容が注目を浴びていると判断できます。Instagramでは発見タブやホームフィードごとにインプレッション数を確認でき、どの画面でインプレッション数が多いか把握することも可能です。リーチ数リーチ数は自社の投稿を見たユーザー数を把握できる指標です。インプレッション数が5だとしても一人のユーザーが5回見ていた場合、リーチ数は一人となります。実際に何人に見られたかを把握できるため、ブランド認知の計測に活用されます。エンゲージメント数エンゲージメント数は、以下3つの総数のことです。いいね数コメント数保存数それぞれ数値が多いほど、投稿に関心があると予測できます。3つの要素の中でも保存数は「あとからまた見たい」というユーザーが多いことが考えられるため、重要な指標となっています。プロフィールへのアクセス数プロフィールへのアクセス数は、ユーザーが投稿を見てアカウントのプロフィールにアクセスした数のことです。 アクセス数が多いほど、自社に興味を持ってくれたユーザーが多いことが考えられます。リンクへのクリック数リンクへのクリック数は、自社アカウントに掲載している住所や電話番号、Webサイトなどにアクセスした回数のことです。コンバージョンにつながる指標で、数値が高いほど顕在層や自社のファン層が多いと判断できます。ハッシュタグ数ハッシュタグ数は、ユーザーが自社や自社商品に関連したハッシュタグをつけて投稿した数のことです。投稿数が多いほど自社商品が購入されていることがわかります。ポジティブな投稿であれば宣伝にもつながるため、売上獲得につながる可能性があります。 また、キャンペーンの場合は、指定したハッシュタグを投稿してもらう際に指標として活用できます。インスタ運用でKPIを測定する方法インスタ運用でKPIを測定する方法として、以下の2つがあります。Instagramの公式ツールを活用する外部の効果測定ツールを活用するそれぞれどのような指標を確認できるかも記載していますので、ぜひ読んでみてください。Instagramの公式ツールを活用するインスタ運用をする際、公式ツールである「Instagramインサイト」を活用できます。Instagramインサイトでは、フォロワー数やインプレッション数など、基本的な指標を無料で確認できます。 また、Instagram広告を運用する場合、広告マネージャーの利用が可能です。広告マネージャーでは、広告のクリック数やクリック単価など、広告運用においてKPIとしてよく活用される指標を閲覧できます。外部の効果測定ツールを活用するより細かい分析をしたい際や、複数のSNSのデータを一括管理したい際に、外部の効果測定ツールを活用します。 ツールによっては他社アカウントとの比較やクリエイティブの色分析なども可能で、集客力を最大化するためのデータ収集が可能です。 また、キャンペーン運用ツールのような業務効率化ツールでも、ハッシュタグ数のようなInstagramインサイトにはない指標を測定できます。インスタ運用におけるKPIの設定方法インスタ運用ではKPIの設定方法として、以下の3つのステップで実施します。はじめてKPIを設定する方は、下記を読みながら設定してみましょう。ステップ1:KGIを設定するKPIを設定する前に最終的な目標となるKGIを設定しましょう。自社がインスタを運用する目的を明確にし、具体的な数値を設けます。 「今年度で商品の購入数を20%増加させる」のように期限を用いて設定することをおすすめします。 自社の経営方針や競合の動向を把握しながらKGIを設定してみてください。ステップ2:KGIに関係する要素を洗い出すKPIが決まれば、KGIに関係する要素を洗い出しましょう。 たとえば「商品の購入数を20%増加させる」とKGIを設定した場合、以下のようなKPIが候補として挙げられます。リンクのクリック数インプレッション数エンゲージメント数ハッシュタグ数KGIに直結するKPIにできるよう、関連性の高い要素を抽出します。ステップ3:洗い出した要素からKPIを決める洗い出した要素から活用するKPIを絞り込みます。KPIは複数設定するのが一般的ですが、多すぎると管理項目が複雑になるため、自社の目的に合わせて絞り込みましょう。KPIを絞り込んだら現在のKPIの数値と比較しながら、目標となる数値を設定します。【種類別】インスタ運用でよく活用されるKPIインスタ運用でよく活用されるKPIは、運用手法ごとに異なります。 本記事では、以下の運用手法ごとにKPIを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。アカウント運用Instagram広告キャンペーンアカウント運用アカウント運用の場合、以下のように目的によって活用されているKPIが異なります。それぞれ自社の目的に合ったKPIを活用しましょう。なお、ハッシュタグ数を確認したい場合は外部ツールでの測定が必要です。Instagram広告Instagram広告の場合も以下のように目的によって指標が異なります。Instagram広告の場合、ほかのWeb広告でも活用されている指標を用いて効果を測定します。キャンペーンキャンペーンの場合は、以下のようにキャンペーンの種類によって活用する指標が異なります。主にキャンペーンでユーザーがアクションした数を指標として用います。 また、上記の指標以外にもインプレッション数を活用しているケースも少なくありません。インプレッション数のうちどれだけアクションがあったのかを確認することで、キャンペーンの魅力度が把握できるので、よく活用されています。 キャンペーンについて把握したい方はまず、Instagramキャンペーンの成功事例や効果を紹介している以下の記事をお読みください。>>【2024最新版】Instagram(インスタ)キャンペーンの成功事例15選|効果・実施手順・注意点も解説!上記の記事では、4,000件の導入実績をもつキャンつくがキャンペーンの実施方法や注意点などについても詳しく解説しています!インスタ運用でKPIを設定するポイントインスタ運用でKPIを設定するポイントとして、以下の4点があります。SMARTの法則を活用するKPIツリーを設定する現実的なKPIを設定するインスタのアルゴリズムを理解する自社で適切なKPIを設定できるよう、ぜひ以下を読んでみましょう。SMARTの法則を活用する具体的な目標を立てるフレームワークとして、SMARTの法則を活用することをおすすめします。 SMARTの法則は、以下の5つの項目から目標を立てる手法のことです。上記を確認することで、具体的なKPIを立てられます。KPIツリーを設定するKPIツリーとは、KGIをもとに細分化したKPIを整理するためのフレームワークのことです。施策の全体像やKPI同士の関係性を把握しやすくなり、効率的にインスタを運用できるようになります。 KPIツリーの図の例を以下で紹介しますので、参考にしてみてください。図のように数値を掲載することで、進捗や改善点をすぐに把握できるため、KPIツリーを設定することをおすすめします。現実的なKPIを設定する自社のリソースを考慮して達成できるかを必ず確かめましょう。たとえば「来年までに売上を50%伸ばす」としても、社員のリソースや自社の資金に見合わなければ達成できません。頑張れば達成できるKPIだとしても、Instagramの運用にリソースを割いてしまうため、ほかの業務がおろそかになる可能性があります。 あくまでもKPIは達成可能なものを設定することが大切なので、自社のリソースを考慮して決めることをおすすめします。インスタのアルゴリズムを理解するInstagramでインプレッション数やエンゲージメント数を獲得するには、インスタのアルゴリズムを理解することも大切です。自社の投稿がどのように優先的に表示されるか把握して、クリエイティブやテキストの投稿内容を決めましょう。 なお、フィードやストーリーズなどで優先的に表示されるには、以下の要素が重要になります。ユーザーにとって関心のあるコンテンツであるかユーザーが自社アカウントを閲覧する頻度は多いか投稿内容が最新のものか投稿のエンゲージメント数が多いかできるだけ魅力的なクリエイティブを作成し、ターゲットに刺さる投稿を心掛けましょう。インスタ運用でKPIを達成するための施策インスタ運用でKPIを達成するための施策として、以下の3つがあります。複数のマーケティング手法を活用するユーザーとコミュニケーションを取る投稿内容を見直すはじめての方でも取り組める施策も紹介していますので、ぜひ試してみてください。複数のマーケティング手法を活用するインスタの運用だけでなく、広告やキャンペーンなどのマーケティング手法を実施しましょう。とくに、短期間で成果を出したいと考えている場合は、キャンペーンがおすすめです。 キャンペーンを実施することで、プレゼントが欲しいという理由でアカウントをフォローしてくれる可能性が高くなるため、自社の認知度を高められます。アカウント運用や広告よりも1フォロワーの獲得に発生する費用が低いことから、費用対効果の観点からもおすすめです。 ただし、キャンペーンは、企画内容が魅力的であることが重要になります。もし自社で「どのようなキャンペーンを実施すればいいかわからない」という場合は、キャンペーン企画診断を試してみてはいかがでしょうか? キャンペーン企画診断では10問の設問に答えるだけで自社に合った最適なキャンペーン企画を知ることができます。 下記から無料で診断できますので、キャンペーンの運用に興味がある方はぜひ受けてみてください。>> Instagramキャンペーン企画診断を受けてみるユーザーとコミュニケーションを取るDMやコメントなどの機能を活用して、ユーザーとコミュニケーションを取ることをおすすめします。ユーザーからのメッセージに対し丁寧な対応をすることで顧客満足度を高められるため、ユーザーの関心度を高められる効果があります。 また、ユーザーからの率直な意見を手に入れられ、マーケティング戦略立案の参考にもなるので、コミュニケーションは積極的に取ることを心がけましょう。投稿内容を見直すより魅力的なコンテンツを発信できるよう、投稿内容を改善することも大切です。定期的に効果測定を行って分析し、問題点があれば投稿内容を見直しましょう。 見直すポイントとして、以下の観点で確認することをおすすめします。 クリエイティブのデザインやキャッチコピー 投稿時間 投稿頻度 ハッシュタグ 投稿内容の変更前と変更後の効果を比較するABテストを実施し、どのように変化したかを確認しましょう。たとえば、AのデザインとBのデザインを比較し、どちらが多くのエンゲージメントを獲得できたのかを計測します。Aのエンゲージメント率が高かった場合は、次回の投稿からAを参考にしてデザインを作成します。これにより、投稿を重ねることでターゲットに評価されやすいデザインを作成できるようになるでしょう。まとめインスタで活用すべきKPIは手法や目的ごとによって異なります。インスタ運用で成功するためにも、適切なKGIとKPIを設定して定期的に効果測定するようにしましょう。 また、効果測定をする際は必要に応じて外部ツールを導入することをおすすめします。弊社のキャンペーン作成ツールである「キャンつく」でもキャンペーンに必要な情報を収集して効果測定を実施できます。 キャンペーン応募者の情報収集 抽選業務の自動化 などもできるため、工数削減にもつなげられます。また、キャンつくでは振り返りミーティングの実施やKPI達成のサポート、上流設計も可能でサービスも充実しています。キャンつくに興味があれば、下記ページより資料請求やオンラインMTG予約をしてみてください。気軽にキャンペーンの相談に乗ってもらえます。>>キャンつく Instagram版また、インスタキャンペーンについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 >>【2024最新版】Instagram(インスタ)キャンペーンの成功事例15選|効果・実施手順・注意点も解説! 上記の記事では、4,000件の導入実績をもつキャンつくが、成功事例や効果、実施方法や注意点などについても詳しく解説しています。