9月はSNSキャンペーンを実施するのに向いている時期です。敬老の日や十五夜などの行事も多く、スポーツの秋や食欲の秋とも掛け合わせた企画を立てやすいためです。
しかし、どのようなキャンペーンを実施すればよいかわからないという人もいるでしょう。 本記事では、9月に実施されたSNSキャンペーン事例を16個紹介します。
X(旧Twitter)やInstagramでどのようなキャンペーン企画を立案すればよいか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
※当コンテンツは、SNSキャンペーンツール「キャンつく」で3,000件超の支援実績を持つピクルスが監修しています。
9月にSNSキャンペーンを実施するメリット
9月にSNSキャンペーンを実施するメリットとして、以下の3つがあります。
認知拡大や購入促進に効果がある
フォロワーを獲得しやすい
企画を立てやすい
それぞれ詳しく解説します。
認知拡大や購入促進に効果がある
現在、SNSを見て購入している人が多いため、SNSキャンペーンを実施することで認知拡大や購入促進につながります。
Studyplusトレンド研究所の調査によると、X・Y世代とZ世代でSNSがきっかけで消費行動をした人の割合は以下であることがわかりました。
【SNSがきっかけで消費行動をした人の割合】
・X・Y世代:72.1%
・Z世代:57.1%
X世代:1965~1979年
Y世代:1980~1995年
Z世代:1996~2012年に生まれた世代
参考:SNSきっかけの消費行動、Z世代は57.1%、X・Y世代は72.1%が経験あり
以上のように半数以上の人がSNSを見て商品の購入や飲食店の来店などの行動をしているため、企業にとってSNSマーケティングが重要視されています。
SNSマーケティングの手法のなかでもSNSキャンペーンは、印象に残りやすいのが特徴です。リポストや自社商品に関連した投稿など、ユーザーが能動的に行動する仕組みになっており、ほかの手法よりも記憶に残りやすくなります。
また、拡散性も高いため、認知拡大に適しています。
フォロワーを獲得しやすい
アカウントのフォローを条件のプレゼントキャンペーンをすることで、多くのフォロワー数を獲得できます。 フォロワー数が増えることで、通常の投稿でも多くの人に情報を見てもらいやすくなり、顧客獲得につながります。
また、キャンペーン後にフォローをし続ける人も多い傾向にあります。 テテマーチの調査によると、当選していない人でも67.1%の人がフォローを解除しないことがわかりました。
参考:キャンペーン参加者の約6割が後に商品購入した経験アリ!Twitterキャンペーンの効果と懸賞アカウントの実態とは?
フォロー後の離脱が少ないことから、フォロワーを効率的に増やすのに向いています。
企画を立てやすい
9月は行事が多く、秋ならではのキャンペーンがしやすいのが特徴です。 たとえば、9月には以下のような行事があります。
防災の日
敬老の日
十五夜
紅葉
ほかにも「スポーツの秋」「読書の秋」「食欲の秋」など秋に関連したキャンペーンもできます。幅広い商品と相性がよく企画しやすく、実施しやすいのがメリットです。
【SNS担当者必見】9月のSNSキャンペーンのネタ
9月で活用できるネタとして、以下があります。
防災の日(9月1日)
十五夜(9月17日)
敬老の日(9月第三月曜日)
秋分の日(9月22日・23日)
シルバーウィーク
運動会
紅葉
以上のようにさまざまなキャンペーンがあります。それぞれのネタを活用したキャンペーン事例について以下で詳しく紹介します。
【X(旧Twitter)編】9月のSNSキャンペーン事例8選
X(旧Twitter)で実施されたキャンペーンを、以下の8つ紹介します。
Gap Japan(ギャップジャパン)
丸永製菓 ・J:COM(ジェイコム)
BigBlue(ビッグブルー)
谷口松雄堂
月桂冠
スイーツむら
アスクル
X(旧Twitter)でキャンペーンを実施したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、キャンペーンの企画に悩んでいる方は、キャンつくの「Xキャンペーン企画診断」を利用してみてはいかがでしょうか。 10個の設問に答えるだけで、自社や商品にぴったりのキャンペーン企画を把握できる診断となっています。
無料で診断できますので、ぜひお試しください。
Gap Japan(ギャップジャパン)
※当キャンペーンは「キャンつく」を利用しています
Gap Japanでは新製品発売に向けてキャンペーンを実施しました。アカウントのフォローと、引用リツイートをすることで応募できる内容になっています。 抽選で当選した人に自店舗のファッションアイテムをプレゼントしています。
カルーセル形式(スワイプで画像や動画を閲覧できる形式)で6つのプレゼントを紹介しており、幅広いニーズに応えているのが特徴です。秋に向けたファッションアイテムをプレゼントすることで、興味をもってもらいやすくなり、購入へとつなげています。
丸永製菓
※当キャンペーンは「キャンつく」を利用しています
アイスの製造・販売をしている丸永製菓では、自社商品の詰め合わせをプレゼントするキャンペーンを行いました。 アカウントのフォローと、リツイートすることで参加できるキャンペーンとなっています。
商品の詰め合わせをプレゼントすることで、自社商品の食べ比べをしてもらい、ユーザーが食べたことない商品に興味をもってもらう機会を作っています。 9月の行事とつなげているキャンペーンではありませんが、丸永製菓のように通常のキャンペーン企画をしても問題ありません。
J:COM(ジェイコム)
※当キャンペーンは「キャンつく」を利用しています
ケーブルテレビ事業をしているJ:COMは「スポーツの秋」に関連したキャンペーンを実施しました。 「#おうちでラグビー」というハッシュタグをつけて投稿することで参加できる企画にします。
プレゼントはキッチン家電やキッチン用品などで、3回に分けてキャンペーンを行いました。 J:COMのように無形の商材やサービスを扱っている場合は、ほかの商品をプレゼントをするキャンペーンにするのもひとつの手です。
BigBlue(ビッグブルー)
BigBlueはポータブル電源やソーラーパネルなどを販売しているメーカーです。同社では防災の日にあわせ、自社商品をプレゼントするフォロー&リポストキャンペーンを実施しました。
リポスト数で当選者数が増えるような仕組みになっており、より多くの人への拡散を促しているのが特徴です。
Amazon ギフト券もプレゼントにしており、自社商品を知らない人でも気軽に参加できる内容になっています。
谷口松雄堂
京都にある和小物の製造メーカー谷口松雄堂は、十五夜をテーマにしたキャンペーンを実施しました。
フォローとリポストをすることで、自社商品の「十五夜 手作りキット」をプレゼントする企画にしています。「#作ってみたい」というハッシュタグをつけて返信することで当選率をアップする仕組みにしており、ユーザーにキャンペーンの参加を促進させています。
月桂冠
お酒類の製造・販売をしている月桂冠では、敬老の日のキャンペーンを実施しました。アカウントのフォローとリポストをするだけで、抽選に参加できる内容にしています。
プレゼントは自社の日本酒を飲み比べできるセットです。
通販限定のギフトをプレゼントにすることで、通販サイトの売り上げ増加を狙っています。
飲み比べセットのみでしか購入できないお酒も入っており、お酒が好きな人が気になって購入したくなる企画となっています。
スイーツむら
世界のスイーツに関する情報を配信しているスイーツむらでは、敬老の日にモンブランをプレゼントするキャンペーンを実施しました。 以下の3つの条件で参加できる企画にとなっています。
投稿のリポスト
アンケートの投票(1問のみ)
「#敬老の日どうだった」を付けて返信
応募条件が3つと多く感じるかもしれませんが、それぞれの条件をクリアする難易度が低く、参加しやすい点が特徴です。
アスクル
アスクルは法人や個人事業主向けの通販サイトを運営している企業です。主に事務用品や工具、食料品などを取り扱っています。 同社では食欲の秋として、お米やカレーなどのレトルト食品のプレゼントキャンペーンを実施しました。
フォロートインポストのみで応募できるキャンペーンとなっています。 食品をプレゼントすることで「事務用品だけでなく食品も購入できる」というメッセージを伝えていると考えられます。
【Instagram編】9月のSNSキャンペーン事例8選
9月のSNSキャンペーン事例として、以下の8つを紹介します。
Frosch(フロッシュ)
アイリスフーズ株式会社
Hamic(ハミック)
なごみの米屋
VITALISM(バイタリズム)
栄光時計
シノブフーズ株式会社
楓乃樹
Instagramでキャンペーンを実施したい方は、ぜひ参考にしてみてください。 なお、Instagramでのキャンペーンの企画に悩んでいる方は、Instagramキャンペーン企画診断をご利用ください。
自社の抱えるマーケティング課題から成果につながる企画を提案しています。無料で診断できますので、お気軽にご相談ください。
Frosch(フロッシュ)
※当キャンペーンは「キャンつく」を利用しています
旭化成ホームプロダクツ株式会社が手掛けているブランド「Frosch」では、自然にやさしい食器用洗剤やトイレクリーナーなどを販売しています。InstagramではFroschに特化したアカウントを運用しており、2023年9月にフォトコンテストキャンペーンを実施しました。
「#フロッシュキャンプ」「#自然にカエル」の2つのハッシュタグをつけ、キャンプでごはんを食べている写真を投稿することで参加できる企画となっています。
プレゼントをFroschの商品と旭化成ホームプロダクツ株式会社の商品のセットにし、より豪華な賞品にしているのが特徴です。
アイリスフーズ株式会社
アイリスオーヤマの食品事業をしているアイリスフーズ株式会社では、防災の日にキャンペーンを実施しました。
アカウントのフォローと防災対策に関するコメントをすることで応募できる内容にしており、抽選で20名に自社の防災食をプレゼントします。
自社の防災食のこだわりを画像で訴求しており、安全面やおいしさが伝わる投稿となっています。6枚の画像を投稿しており、キャンペーンの内容だけではなく、商品のラインアップも掲載することで、それぞれどのような商品かが把握できる点も特徴です。
Hamic(ハミック)
Hamicは子ども向けのスマートフォンのブランドです。同アカウントでは、防災の日キャンペーンとして、全品15%オフのセールを実施しました。
2学期がはじまるタイミングでもあり、防犯対策として活用できる商品をターゲットの親に宣伝しています。 キャンつくで対応しているSNSキャンペーン企画ではありませんが、このようなセールをして集客するのもひとつの手です。
なごみの米屋
千葉県を中心に店舗を展開している和菓子屋「なごみの米屋」では、十五夜に合わせてプレゼントキャンペーンを実施しました。
アカウントのフォローと投稿のいいねのみで、簡単に応募できる内容にしています。
お月見限定のパッケージにした商品をプレゼントにして、十五夜らしさを演出しているのが特徴です。 オンライン販売もしており、千葉県以外の人への参加も促しています。
VITALISM(バイタリズム)
ヘア&スカルプケアブランドのVITALISMは、頭皮と髪を同時にケアできるシャンプーやコンディショナーなどを販売しています。
同アカウントでは敬老の日に向けてプレゼントキャンペーンを行いました。アカウントのフォローと欲しい商品をコメントするだけで参加できる企画となっています。
おじいちゃんとおばあちゃんの両方にプレゼントできるよう、男性用女性用の2つをセットにして賞品にしています。
栄光時計
さまざまなブランドを取り扱う栄光時計では、敬老の日キャンペーンとしてブランド時計を抽選でプレゼントしました。
アカウントのフォローと投稿のいいねをし、プレゼントしたい人とエピソードをコメントに書くことで、応募できる企画です。 エピソードを150~200字で記載する必要があるため、ユーザーにとって少しハードルが高めです。
ただし、参加へのハードルを高くすることで、
自社商品に関心の高いフォロワーが増えやすくなる
通常投稿にいいねしてくれる
人が増えやすくなる といったメリットがあります。
シノブフーズ株式会社
おにぎりやお弁当、惣菜を製造販売しているシノブフーズ株式会社では、Instagramで自社商品に関する情報を発信しています。自社キャラクターを活用して、親しみやすい投稿をしているのが特徴です。
同アカウントでは、食欲の秋に合わせて新米をプレゼントするキャンペーンをしました。ほかにも焼き海苔やぬいぐるみもプレゼントします。
合計30人に当たるため「自分も当たりそう」と思える企画になっているのが特徴です。
楓乃樹
広島県の洋菓子ブランドの楓乃樹は紅葉キャンペーンとして、自社商品を抽選でプレゼントしました。フォロー&いいねで応募でき、ストーリーでシェアすることで当選率をアップできる企画になっています。
主力商品がもみじの形をしたお菓子のため、紅葉とマッチしたキャンペーンになっているのが特徴です。
まとめ
9月は食欲の秋やスポーツの秋などと掛け合わせたSNSキャンペーンを行いやすいため、企画を立てやすいです。防災の日や敬老の日などもあるため、自社商品と関連する行事があれば活用してみましょう。 認知拡大や購入促進につなげるためにも、ぜひキャンペーンを実施してみてください。
ただし「事例を見たけど自社でどのような企画を立てればいいかわからない」「SNSキャンペーンを実施するリソースが足りない」という方もいるのではないでしょうか。 もしそのような悩みがありましたら、キャンつくの「まるっとおまかせプラン」をご利用ください。
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