ほとんどのマーケターの方は、「SNSを活用してプロモーションを打ち出したい」「新規商材のリリースに合わせて多くのユーザーを獲得したい」と考えているでしょう。また、既にキャンペーンを実施したがユーザーから反響が得られず狙い通りの成果があがらなかったという声も、よく耳にします。SNS上でのプロモーションを行う際は、ユーザーに愛着を抱いてもらうために「時間と労力」を多く使ってもらいエンゲージメントを高める必要があります。キャンペーン施策でユーザー愛着に繋がる有効な手段の一つとして、画像ジェネレーターをご存じでしょうか。画像ジェネレーターとは、ユーザーが望んだ画像を生成出来るコンテンツのことです。 画像ジェネレーターを活用してSNS上でキャンペーンを打ち出せば、「時間と労力」をかけてもらえエンゲージメントを高めることができます。アウトプットの画像に愛着を持ってもらえ、作成の過程でエンゲージメントも高まるので購買に大きな効果を見込めます。但し、画像ジェネレーターを活用したキャンペーンを実施したからといって、全てのキャンペーンが成功するわけではありません…。この記事ではSNS上のプロモーションに苦戦している方や、新規サービス・商品のリリースを控えているマーケターの方に向けて、実際にピクルスで行った画像ジェネレーターを活用したキャンペーン施策のうち「大きな反響を呼んだ事例」を「成功要因の解説付き」でご紹介します。▼関連記事 【2024年最新】SNSキャンペーン成功事例18選!手法や実施する4つのコツを解説雪印スライスチーズ:似顔絵メーカー「ウォーリーになって絵本の世界にとびこもう!」1つ目は、雪印メグミルク様の商品「スライスチーズ」と人気キャラクター「ウォーリー」がタイアップした事例です。こちらは画像ジェネレーターを活用して自分そっくりの似顔絵を作成し「ウォーリー風の似顔絵アイコン」と「ウォーリーを探せの画像の中に自分のキャラクターが居る壁紙」が生成できるコンテンツです。 画像ジェネレーターを活用して、まるでウォーリーの絵本の世界に飛び込んだかのような体験を生み出しました。似顔絵は、顔の各パーツを選び、配置するだけの簡単な操作のみで作成出来ます。 そしてボディを選んでお好みのウォーリーを探せ画像を選ぶと自分のキャラクターが隠れたウォーリー画像壁紙が生成されます。 作成したアイコンはSNSアイコンで利用することができ、壁紙はPCやスマホに利用可能です。若年層から大人まで幅広い方が参加し、Instagramを中心に1週間で15万回の利用、10万UUの獲得という非常に高い成果をあげました。この事例は海外のSNSでも話題になるほど反響が大きかったのですが、これほどまでに注目された理由は大きく2つあります。成功要因1:強力なコンテンツIPの利用1つ目は、コラボするコンテンツIPが大きな影響力を持っているという点です。 この画像ジェネレーターは、性別問わず幅広い年代及び海外のユーザーにまで利用されました。そこまで支持された理由はウォーリーという「世界的に認知度が高く好感を持ってもらえるコンテンツIP」の利用ができたからになります。「結局はタイアップなのか…」と思われた方も多いと思いますが、そのとおりで何のコンテンツIPとタイアップするかは、画像ジェネレーターを成功させる為の重要な要素になります。逆に言えばですが、CMなどのマスプロモーションで良いタイアップができたときに、よりそのタイアップを活かしたプロモーションをする手法として、画像ジェネレーターを活用するのが良いとも言えます。実際にこの事例ではパッケージ上で利用するタイアップが先行して決まっており、それを活かすためのWebプロモーションとして、画像ジェネレーター施策が企画されました。何のコンテンツIPを利用するかは成功する為の重要な要素となります。 コラボするコンテンツIPがターゲット層の興味を引くものでは無かったり、馴染みのないものではユーザーの反響を集めることは難しいです。成功要因2:クオリティの高いアウトプット2つ目の要因は、作成したユーザーが満足できる質の高い似顔絵メーカーを提供できたことです。 作成した似顔絵はウォーリーの服装を身に着けており、背景もウォーリーの世界観あふれる数種類から1つ選べるためリアリティがあり非常に満足度の高い仕上がりです。このジェネレーターは、顔の輪郭や髪型の他、各パーツや髭、眼鏡など9つの要素をそれぞれ8種類以上のバリエーションから選択可能になってます。また通常の似顔絵メーカーは配置のみ選択できるのに対して、この事例の似顔絵メーカーでは、パーツの拡大縮小や、目や眉であれば、どれくらい離れているかなども調整できるようになってました。この2つことにより、組み合わせは無限大となり、自分の好みかつ非常にそっくりの似顔絵を作成出来るので、参加したユーザーが愛着を持つアウトプットになってます。似顔絵に限らず、ジェネレーターを活用して作成した成果物のクオリティはキャンペーンの成果に大きく影響します。友人とシェアしたい!より多くのキャンペーン参加者と盛り上がりたいと感じてもらうためには、ユーザーに気に入ってもらえるようなアウトプットの質の高さが求められます。ポカリスエット:冬のキャッチコピー / 夏のキャッチコピー2つ目の事例は、大塚製薬様の「ポカリスエット」へのキャッチコピーを募集するというキャンペーンです。こちらはテキストジェネレーターを活用した事例です。 参加したユーザーのキャッチコピーがそのまま広告に利用されるということから話題を呼び、夏と冬2回の募集で合わせて11000作品を超える応募数がありました。1か月程のキャンペーン期間でしたが、様々な視点からポカリスエットの重要性や魅力が伝わるフレーズが集まりました。集まったキャッチコピーはアーカイブとして公開されたので、他のユーザーが作ったキャッチコピーに対してリアクションを取ることが可能です。企業と顧客だけでなく、ポカリスエットを利用する顧客同士のコミュニケーションや共感が生まれ、ファン層の強化にも効果がありました。テキストジェネレーターを活用したキャンペーン施策は数多く実施されているので、他のキャンペーンとは違う魅力をユーザーに感じてもらう必要があります。他キャンペーンとの差別化や反響を呼んだポイントは、以下の2点になります。成功要因1:コンテンツIPと同等のブランド力を活かした企画案このキャンペーンは、他の強力なコンテンツIPとのコラボはありませんでした。 ですが影響力のあるコンテンツIPとコラボした場合に引けを取らないほど、多くの反響を集めることに成功しました。これは、先の事例と同じように、ポカリスエットというブランドの好感度が非常に高かったからになります。それと誰もが一度は利用したことがあるブランドということで、「自分も商品をわかっている」といった認識が持て、気軽に参加してもらえたことが大きいです。キャンペーンの核となるコンテンツの魅力やユーザーとの親密性が高ければ高いほど、反響を得られる可能性は高くなります。自分が興味のない商品や馴染みのない商品のキャッチコピーを考えるのは難しいですし、意欲的にもならないでしょう。ブランドへのユーザーの好感度や心理を把握して、キャンペーンを企画していくことが重要です。成功要因2:広告で利用されるというユニークなインセンティブ今回はインセンティブとして、選ばれたキャッチコピーがそのまま広告に使われたという点も重要なポイントです。キャンペーンでは参加したユーザーに対して自身で作成したアウトプットの他に、インセンティブを提供することが多いです。当たり前のことですが、インセンティブがユニークな場合や参加したユーザーが喜ぶものであれば、キャンペーンの応募数も増加します。この事例で入選したキャッチコピーは、読売新聞、MSN産経ニュース、ビッグコミック、Yahoo!JAPANトップに広告として掲載されました。自分が考えたキャッチコピーが正式にポカリスエットの広告として採用されるというインセンティブは、ユニークかつユーザーが喜ぶインセンティブだったため、応募数が多く集まったといえます。 もちろんブランドがそれだけ「好感度が高かったというところとセットのインセンティブ」の効果です。コンテンツIPの重要性についてピクルスが関わった2つの事例をご紹介しましたが共通しているのは、キャンペーンの核であるコンテンツの影響力が大きいということです。1つ目の事例ではウォーリー、2つ目の事例ではポカリスエット。 共に影響力の大きいブランドを使用したため、画像ジェネレーターを活用して高い成果がうまれました。またこのようなコンテンツIPやブランドを利用した画像ジェネレーターとして、以下も有効な手段です。タレントさんのフォトフレームキャンペーンに参加すると自分が応援しているタレントさんと写真を撮ったかのような画像をフォトフレームで作成することが出来ます。自身の写真を選択しフレームを選ぶだけで気軽に、大好きなタレントさんとの画像をSNSで利用出来るのでユーザーの興味を引きやすくリーチの獲得につながりやすいです。パッケージのフォトフレームユニ・チャーム「銀のスプーン」の事例では、愛猫を商品パッケージの写真できるというユニークなフォトフレームを提供し、非常に多くのシェアを生み出しました。反響を集めた要因の1つとして、自分がかわいがっている猫の魅力を多くの人に伝えられる機会を提供出来た点があります。魅力的だと感じているものを多くの人に知ってもらいたい、共感してもらいたいと感じる時は誰しもがあるでしょう。また、入賞者には「愛猫の写真がプリントされた銀のスプーンのパッケージ」が届くという、ユニークなインセンティブも成功要因と言えますコンテンツIPを活用するポイントとしては、認知度や影響力の他に、ターゲット層が喜ぶポイントに的確にアプローチできる企画かどうかが重要です。コンテンツIPの利用について大塚製薬のポカリスエットのように、自社で強力ブランド力を持っていなくても、コンテンツIPを利用することでIPのブランディング力を活用することが可能です。また自社で多くの人に認知されているブランドがあっても流行やターゲット層に合わせて、あえてコンテンツIPを利用して話題性を高めることも出来ます。どちらの場合も、タイアップするコンテンツIPの影響力が重要です。タイアップを行う際の費用は幅広いですが、ある程度、影響力のあるIPを活用するのであれば目安として1000万円以上はフィーとして用意しておきましょう。逆にターゲットが狭い商品の場合は、ターゲットに合わせたコンテンツIPを選定してプロモーションすることで、ターゲットに的確にリーチできます。 マンガなどのタイアップであれば、250万円からIPを利用は可能です。ピクルスではコンテンツIP利用のご相談も受け付けることが可能です。 ご検討の場合は、以下を参照していただければと思います。>> コンテンツIP タイアップ 事例 | Webマーケティング 株式会社ピクルス画像ジェネレーター×キャンペーンで成果を出したいならピクルス提供のキャンペーンツール「キャンつく」では、画像ジェネレート型キャンペーンに対応しています。3000件超のキャンペーン支援実績にもとづく企画・運用サポートも受けることができるため、画像ジェネレート×キャンペーンで成果を出したい方にはおすすめです。サポートの例として、キャンペーン後の振り返りMTによる「継続的に成果を出すためのアドバイス」や、詳細な「事務局運用マニュアル」の提供があります。以下は振り返りMTのサンプルです。キャンつくの資料を見てみたい、話を聞いてみたい方はこちら 上記から都合の良い日にちを選ぶだけで、気軽にZOOMで相談ができますよ。まとめこの記事では、画像ジェネレーターを活用してリーチの獲得に成功した事例とその要因をご紹介しました。特に重要なポイントは以下の3点です。コンテンツIPが持つ影響力の重要性アウトプットのクオリティインセンティブの設定画像ジェネレーターを活用したキャンペーンは上手く活用すれば、幅広いターゲットに対して興味喚起と認知拡大を行うことが出来ます。ですが、上記で述べたように画像のクオリティやコンテンツIP、インセンティブの設定などの戦略部分は、高い技術力や経験が無ければ難しいです。画像ジェネレーター / 似顔絵メーカー 事例 | Webマーケティング | 株式会社ピクルス画像ジェネレーターを活用して、SNSで施策を打ち出したい、話題を集めたいと考えている場合はピクルスにご相談ください。コンテンツIPのアサインから施策のアウトプットまで、すべて対応可能です。共に進めるマーケターのバディとして成果をあげるお手伝いをさせていただきます。「その前にもっと事例をチェックしておきたい」という方は以下の記事を参考にしてみてください。【2024年最新】SNSキャンペーン成功事例18選!手法や実施する4つのコツを解説どのSNSキャンペーンが成果に繋がるか診断してみましょう。マーケティング課題から成果に繋がる手法を診断します。所要時間は約1分。>>Xキャンペーン企画診断>>Instagramキャンペーン企画診断