「公式LINEアカウントを作ったものの、あまり活用できていない」「友だちが増えていないので反響がない」そんな方に向け、BtoC マーケに3年以上関わってきた筆者がLINEで友だちを増やすメリットや、実際に友だちを増やしていくためのコツを様々な方法の中から5つに厳選してご紹介します。過去の実際にLINE友だちが増えた事例とLINE友だちを増やす際の注意点もご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。※本記事は3,500社以上の導入実績をもつキャンペーンツール『キャンつく』を提供する株式会社ピクルスが監修しています。LINE公式アカウントで友だちを増やす重要性LINEは数あるSNSプラットフォームの中でも実は特殊です。だからこそ、その特徴をフルに活かしてマーケティング活動に役立てることをおすすめします。LINE友だちが増えることでブランド認知が上がり、売上アップにつながるでしょう。具体的には下記の3つがLINEの特徴にあたります。日本国内での高い普及率身近で毎日開くアプリプッシュ型のSNSそれぞれ詳しく説明します。日本国内での高い普及率日本国内だけに限りますが、LINEの普及率は他のSNSと比べても圧倒的です(日本国外ではLINEはほとんど浸透していないため、国外へのマーケティング活動には活用がむずかしいです)。公式情報によると、LINE利用者は9700万人となっており、日本人口の70%以上が使用しています。そのため、日本国内を市場に捉えているのであれば、影響力も大きいのでできるだけ早く取り組んだ方がいいと言えます。身近で毎日開くアプリLINEは日本国内で利用者が多いだけではありません。特徴としては、毎日使うスマホにLINEが必ず入っていること。多くの人が友だちや家族との日々のコミュニケーション手段にLINEを使用しており、毎日使っているアプリとなっています。そのため、友だち追加のハードルが低いのも特徴です。また、自社アプリのダウンロードを促すよりも、LINE友だち追加の方が気軽にでき、ユーザーの心理的ハードルが低く、好まれる傾向にあります。ユーザーの利便性の高さを考えてもLINEの活用とLINE友だちを増やすための取り組みは必須です。LINEはプッシュ型のSNSLINEはユーザーに直接届くプッシュ型のSNSです。プッシュ型とは、企業側からユーザーに積極的にアプローチ(プッシュ)する方法です。プッシュ型では特定のユーザーにピンポイントで興味のある情報を届けられるため売り上げにもつながりやすい傾向にあります。さらにLINEヤフー株式会社の調査によると、LINEでは約80%が受け取ったその日のうちに開封するというデータも出ているため、高い確率で目を通してもらえるでしょう。LINEは今でこそ、LINE VOOMやオープンチャットなどの新しい機能が増え、SNSと言われていますが、もともとはメッセンジャーアプリという立ち位置でした。そのため他のSNSと異なり、1対1のコミュニケーション、すなわち、クローズドなコミュニケーションが取れ、受動的なユーザーにも情報を届けられます。ユーザーやファンとの直接コミュニケーションを積極的に行うことで売り上げアップを実現してください。LINE公式アカウントで友だちを増やすための準備LINE公式アカウントで友だちを増やすにあたって、先に準備しておきたい3つのポイントもご紹介します。ターゲットを明確にする特典の準備をする運営方針と運営方法を決める各ポイントごとにご説明します。ターゲットを明確にするまず、LINE友だちを増やすにあたって、アカウントの目的とターゲットを明確にしましょう。いわゆるペルソナを設定して、それに合わせて、プロフィール文や説明文も最適化してみてください。ここで決めたターゲットに合わせて配信コンテンツも作ることになるので、複数人でアカウントを運用する場合は、共通認識として持てているかしっかりと確認しましょう。また、運用時に配信コンテンツに迷うことがあった際も、アカウントの目的とターゲットを思い出して、判断をするといいと思います。▼関連記事マーケティングにペルソナを活用する効果とは?よく聞く3大疑問にズバッと回答特典の準備をするLINE友だちを増やすにあたって、特典を用意する企業が多いと思います。本格的に運用を始める前に、その準備もしておきましょう。例えばLINE友だち追加してくださった方にお渡しするクーポンコードなどの割引特典や、LINE友だち追加でゲットできる資料などの特典が挙げられます。ユーザーがLINE友だち追加したいと思う、魅力のあるインセンティブ(報酬)設定を準備してみてください。インセンティブの例は次の通りです。商品やサービスの提供無料のLINEスタンプの提供デジタルクーポンなどの配布 LINEポイントの付与運営方針と運営方法を決める最も大事なのが、運営方針と運営方法を決めることです。運用方針では、LINEで発信する情報や禁止行為などを決定します。LINEには公式アカウントガイドラインも掲載されているため、ベースに、社内で追加するべき項目があれば付け加えるといいと思います。多くの地方自治体のLINE公式アカウントは運営方針を公開しておりますので、そちらも参考にしてみてください。運営方法では、明確に誰が、どれくらいの頻度で配信するか、などを明確にしておきましょう。SNS運用と同様に、LINEも長く続けることが大事になってくるので、誰かに負担がかかりすぎないように、担当を決めておくことをおすすめします。また、余裕があれば、季節ごとのトピックなど定期配信コンテンツの内容や配信計画まで立てておくと、スムーズに運用ができます。LINE公式アカウントで友だちを増やす具体的な方法・コツアカウントの運用目的やターゲットが決まり、下記の5つの方法で友だちを増やしていきましょう。①SNSやホームページで紹介する②LINE広告を活用する③オフラインの場を活用する④LINEスタンプを作る⑤LINEキャンペーンを実施するそれぞれ実際にLINE友だちが増えた事例とともに紹介していきます。①SNSやホームページで紹介するすでにホームページやInstagramなどのSNSがある場合は、そこでLINEアカウントを紹介しましょう。InstagramのストーリーにLINE友だち追加リンクを投稿したり、WebサイトにLINE友だち追加のバナーを追加したりしてみてください。また、これまでメルマガを配信していた場合は、メルマガでもLINEアカウントの紹介をしてみて、どれくらいの方がLINE友だちになってくれるかを確認するとよいかもしれません。場合によってはメルマガを廃止し、LINEに完全移行するという選択肢もあります。実際に有限会社ラディックが運営する、プロのカメラマンに撮影を依頼できるWebサイト「パーティフォト」では、Webサイトの至るところ(ファーストビューやページ末尾など)に友だち追加ボタンを設置してLINE友だちを増やしました。サイト上での案内や広告の活用により、LINE友だちが1,000人以上増えたとのこと。②LINE広告を活用するLINE友だちを増やしたいのであれば、LINEでの広告出稿も効果的です。LINE広告はトークリストやホーム画面以外にも、LINE NEWSなども含めて18種類もの配信面があります。予算に余裕がある場合、親和性の高さそうな配信場所を選択して、友だち追加を促す広告を出稿することで効率よくLINE友だちを増やすことが可能です。また、LINE広告でもGoogle広告などと同様に、ターゲティング広告・リターゲティング広告などと種類が分かれています。ターゲティング広告とは属性などを絞って出稿する広告のことで、LINE広告ではオーディエンスセグメント配信と呼ばれます。過去に自社サイトを訪れたことのある人だけに表示させる広告はリターゲティング広告といい、LINE広告ではオーディエンス配信にあたります。これらの配信方法も活用すれば、より効率よく友だち追加に誘導できます。実際に熊本ラーメンを提供する「黒亭」では月2〜3万円程度の予算でLINE広告を出稿し、運用を続けた結果、約10ヶ月でLINE友だちが500名から37000名と7倍以上に増加したそうです。なお、設定したインセンティブについて黒亭の平林さんは「友だち追加のインセンティブは思い切りがいいものであればあるほど、お客様に響く」と語っています。③オフラインの場を活用する実店舗がある、あるいは定期的にイベントを開催する、などといった場合はオフラインの場も活用しましょう。店舗のお会計時に必ずLINEアカウントの案内を行うことは地道ではありますが、効果的です。また、店内のポスターやお客様にお渡しするショップカードにLINEアカウントを紹介するのもおすすめです。LINE友だちの追加がスムーズにできるよう、適宜QRコードを活用するのも忘れないでください。さらに友だち追加時にその場で使えるクーポンを配信している旨を伝えるとお客様の興味を引けます。店舗POPの提示と声がけにより、3万人のLINE友だち獲得を実現したお店もあります。お客様への声がけの徹底と友だち追加数の目標を「平日25人・休日50人」と掲げ、スタッフ内で周知したことが目標達成に大きく起因したとのこと。具体的な方法は次の通りです。1.「LINE公式アカウントのお友だち登録をしていますか?」と声がけ (接客したお客さまには必ず行うように、スタッフ全員に徹底させる)2.レジのトレーにQRコードを貼付 (会計時にすぐに読み込んでもらうため)3.友だち追加時にその場で使えるクーポンを配信④LINEスタンプを作るLINEで無料スタンプを提供することも友だち追加数増加につながります。また、そのLINEスタンプを使ってくれる人が増えると、さらに友だちが増え、ブランド認知拡大も狙えます。ただし、LINEの無料スタンプは1ダウンロードあたり250円〜の費用がかかるため、予算に合わせて期間を決め、限定配布するのがよいでしょう。過去に、「ローソン」がLINEスタンプを配布した際には、前月から831,996人の友だちが増えたという事例もあります。大手企業もイベントやキャンペーンに合わせての無料スタンプ配布や、クリエイターとコラボして無料スタンプを配布を行っているので、ぜひ現在企業が配布しているスタンプも参考にしてみてください。▼スタンプの例(引用元:Gaiax)⑤LINEキャンペーンを実施するさらに効率よくLINE友だちを増やしたい場合には、LINEキャンペーンの実施も効果的です。具体的には、LINE友だち追加後アンケートに回答することでプレゼントがもらえるキャンペーンや、LINE友だち追加でプレゼントが当たる抽選に参加できるキャンペーンの実施が考えられます。これらのキャンペーンを効率よく実施したい場合は、ツールの利用がおすすめです。『キャンつく LINE版』ではLINEに特化したキャンペーンの実施をサポートします。キャンつくでは、その場で抽選結果がわかるインスタントウィン方式を採用しているため気軽に抽選に参加でき、LINE友だちが増えやすい傾向にあります。また、毎日抽選方式にすることで、友だち追加後の即ブロックを防ぐことも可能です。▼インスタントウィンキャンペーンの流れ「キャンつく」では、これまで3,500社以上のSNSキャンペーンをサポートしてきました。過去には、「ライブイベントでLINE友だち登録するとアーティストの限定グッズが当たる」というキャンペーンを実施し、2日間で友だち登録数5,000人を達成しています。LINEキャンペーンの実施を検討されている方はこちらよりお気軽にご相談ください。LINEで友だちを増やすにあたっての注意点LINE友だちの増加を目標にすると、SNSのフォロワー数同様、ついつい数を追ってしまいます。しかし、LINE活用の本来の目的はファンを増やすこと、そして売上アップに貢献することです。そのため、下記の3つのポイントに注意しながら運用していくことをおすすめします。コンテンツの質を担保する友だち追加直後を大事にするターゲットに合わせて配信内容をカスタマイズするそれぞれ詳しく説明します。コンテンツの質を担保するLINEでは定期的に友だち追加してくださった人に役立つ情報を提供することを意識しましょう。友だち追加後に、役に立たない情報ばかりが送られるとブロックされてしまう可能性があるためです。無理のない範囲で、コンテンツの質をきちんと担保できる計画を立ててLINE運用をしてください。また、過剰なメッセージ配信は逆効果になる可能性もあります。配信頻度は一般的に月2〜4回を目安に、と言われています。メルマガに比べてLINEは数よりも、質重視と考えるとよいです。メッセージの質を向上させたい場合は、以下のポイントを意識してみてください。行動を促すCTA(行動喚起)を明確に提示トーン&マナーを統一してブランドの一貫性を保つテストと分析を繰り返して表現方法をブラッシュアップ画像や動画といった視覚要素を効果的に活用友だち追加直後を大事にする友だち追加をしてもらった後、放置するのはもってのほかです。せっかく友だち追加してくださったユーザーには、自動応答設定でも構わないので必ず追加のお礼を送るなどフォローアップをしてください。また登録時が一番製品やサービスに興味を持って貰えているタイミングである可能性が高いので、クーポンなどの特典案内や新サービスの紹介など行うとよいでしょう。主な自動応答の種類は次の通りです。機能の名称機能の内容活用方法キーワード応答ユーザーが送信した特定のキーワードに応じて、自動的に設定されたメッセージを返信する機能。ユーザーから「営業時間」と送られてくると、自動で「当店の営業時間は10:00~19:00です」と返信あいさつメッセージユーザーがLINE公式アカウントを初めて友だち登録した際やメッセージを送信してきた際に、自動でウェルカムメッセージを送る機能。登録の直後に「友だち登録ありがとうございます!こちらで最新情報やお得なクーポンをお届けします。」などと送信応答メッセージユーザーからのメッセージが特定の条件に合わない場合、あらかじめ設定した汎用的なメッセージを返信する機能。特定条件外のメッセージが来た際に「現在スタッフが不在のため、後ほどご連絡いたします。」などと返信リッチメニュー連動メッセージリッチメニューのボタンをタップすると、自動的に応答するメッセージを送る機能ユーザーがリッチメニューにある「店舗案内ボタン」をタップすると、アクセス情報や地図を返信ターゲットに合わせて配信内容をカスタマイズするLINEでは年齢や性別、地域に合わせた情報発信をする、いわゆるセグメント配信が可能となっています。ブロックされることを防ぐためにも、「メッセージの受け取り手のニーズ」と「配信内容」のギャップを減らすことが大事になります。ターゲットに合わせて配信内容をカスタマイズし、必要とされている情報が届く有益なアカウントと思ってもらえるよう工夫しましょう。たとえば、LINE広告で友だち追加を7倍にした「黒亭」では時間帯で”ワクワク感”を演出するという工夫をしました。4店舗中で最も新しい店舗である「ゆめタウン光の森店」のアカウントでは、週末の来店を促すため毎週金曜日の午前8時30分にメッセージやクーポンを配信。一方、ECショップのアカウントでは、休日での購買を狙って毎週土曜日の午前11時にメールマガジンと同じタイミングで配信を行います。(中略)「いずれも月4〜5回を目安に、お店やECショップに興味を持ってもらえるようなワクワク感のある配信内容を心がけている」と平林さんは語ります。引用元:LINEヤフー for BusinessまとめLINE友だちは、アカウントを作っただけでは増えません。店舗での地道な声がけや、広告の出稿、キャンペーンの実施などを継続して取り組む必要があります。今回ご紹介したコツと注意点を意識してぜひLINE運用に取り組み、LINE友だち増加を目指してみてください。そして、LINE友だちが増えず伸び悩んでいるタイミングや、季節に合わせたキャンペーンを実施する際には、LINEを活用したプレゼントキャンペーンを実施することで効率よく友だち追加に繋げることもおすすめします。その際は作業の効率化やブロック防止などを考えて、キャンつくLINE版などのキャンペーンツールを活用するといいでしょう。LINEキャンペーン実施にあたり、不安点がある方やサポートが必要な方はぜひお気軽にご相談ください。