Instagramを運用する中で、
「エンゲージメントが重要と言われるけど本当?」
「エンゲージメント率を高める方法を知りたい」
このような疑問や要望をお持ちではないでしょうか。
Instagramにおけるエンゲージメントとは、発信したコンテンツに対するいいねやコメント、保存などの反応の割合を示した指標です。
発信したコンテンツがどれくらいの反応率なのか具体的な数値で見えるため、プロモーションが成功したか否かの判断ができます。そしてエンゲージメント率が向上することにより、Instagramのアルゴリズムに評価され、フォロワーの増加に繋がります。
エンゲージメント率が上がる仕組みを知らないと、Instagramで成功するのは非常に難しく、Instagramの運用担当者はエンゲージメント率について正しく理解していなければなりません。
とはいえ、新しくInstagram運用を始める方やこれまで他のマーケティング施策を担当されていた方であれば、エンゲージメント率について詳しく知らない方も多いはずです。
そこで本記事では、エンゲージメント率を高める秘訣や具体的な算出方法をInstagramを触ったことがない方にもご理解いただけるよう、わかりやすく解説します。
Instagramの運用に力を入れる予定がある方はぜひ最後までご覧ください。
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Instagramのエンゲージメント率を高めるとなぜフォロワーが増えるのか
前述で少し解説したとおり、Instagramのエンゲージメント率を高めると、アルゴリズムから受ける評価が向上し、フォロワー獲得に繋がります。
ではどのようにフォロワー獲得に繋がるのか、もう少し詳しく解説します。
まず前提知識として、Instagram社のミッションをご存知でしょうか。
「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」です。
こちらのミッションから分かるとおり、Instagram社はユーザーに適切なコンテンツを表示することを重要視しています。
しかしながら、ユーザーに対して適切なコンテンツを表示できているとしても、コンテンツの質が低かったらどうでしょうか。「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」というミッションは達成されないので、それに伴い利用するユーザーはどんどん減少します。
そのようなリスクを防ぐために、Instagramはエンゲージメント率を重要指標に設定しており、反応率が悪いコンテンツはユーザーに表示されにくい仕組みになっているのです。
一方で質の高いコンテンツの場合、ユーザーの満足度は高いと想定できるため、Instagram上で表示される回数は増えます。具体的には「発見タブ」や「ハッシュタグ」での露出が増えるので、当然ながらユーザーに見られる機会も増えるのです。
その結果、「発見タブ」や「ハッシュタグ」経由からのアクセスが増え、フォロワーの獲得に繋がるわけです。特に発見タブに表示されるコンテンツは、ユーザーが好きなものが表示されます。
例えば、日頃からグルメ系のハッシュタグを検索しているのであればグルメに関連したコンテンツ、フィットネスに関連するユーザーをフォローしているのであれば、フィットネスに関連するコンテンツが表示されます。
つまり、ユーザーの好きなコンテンツが表示される発見タブからは、フォローされる確率が高くなります。
ここまでの内容で、フォロワーを増やすためには、エンゲージメント率の向上が重要であることをご理解いただけたはずです。
とはいえエンゲージメント率を高めるには、具体的な算出方法を理解した上で、コンテンツを発信する必要があります。ではエンゲージメント率はどのように算出すればいいのか、次の章で詳しくみていきましょう。
Instagramのエンゲージメント率の算出方法
Instagramのエンゲージメント率の算出方法に正解の定義はありませんが以下の計算式を用いれば、投稿に対するエンゲージメント率を算出することができます。
「リーチ数」の箇所は、「インプレッション数」や「フォロワー数」と置き換えることもできます
例えば、リーチ数が10,000に対して、「いいね数:400」、「コメント数:10」、「保存数:30」が付いていた場合のエンゲージメント率は、440÷10,000×100で4.4%になります。
ここで一つ注意点はこの「4.4%」という数値だけでは良いのか悪いのかは判断できません。月ごとのエンゲージメント率を算出し、その推移をみることでアカウントが適切に成長しているか把握できます。こうした分析ができるようになると、 Instagram運用の成功に一歩近づくため、ぜひトライしてみてください。
Instagramのエンゲージメント率を高めるためにやるべき7つのポイント
Instagramのエンゲージメント率を高めるためにやるべきポイントを7つまとめました。 それぞれのポイントを詳しく解説します。
1.ターゲットを明確にする
エンゲージメント率を高めるには、ターゲットを明確にする必要があります。
なぜなら、ターゲットに刺さらないコンテンツを発信しても、反応される確率は限りなく低いからです。どんなにコンテンツが見られても、ターゲットに興味を持ってもらえなければ、いいねやコメントをしてくれません。
ターゲットとする人物の年齢や性別はもちろんのこと、その人が持つ価値観などを明確にして、響くコンテンツを設計しましょう。
現在コンテンツを発信していて、もしエンゲージメント率が低いのであれば、1度ターゲットを見直してみてください。
2.コンテンツと関連のあるハッシュタグだけつけるようにする
コンテンツと関係のないハッシュタグをつけて露出が増えたとしても、コンテンツに対する反応が悪くなるだけです。
あなたがもしフィットネス関連のハッシュタグでコンテンツを探している最中に、全く関係のないライフスタイルのコンテンツが表示されたらどうでしょうか。
おそらくスルーして、フィットネスと関連のあるコンテンツを見るはずです。しかし、ハッシュタグ検索で1度でもコンテンツが表示されたら、1回のインプレッションとしてカウントされます。
当然ながら、インプレッションの回数は増えても、いいねやコメントなどの反応はされないので、エンゲージメント率は低くなりますよね。
そのため、露出が増えるという理由で欲張って多くのハッシュタグを付けるのではなく、しっかりコンテンツと関連のあるものだけ付けるようにしましょう。
その結果エンゲージメント率が向上し、フォロワーの増加につながります。
3.動画コンテンツを活用する
Instagramの代表的な投稿形式といえば写真のフィード投稿です。
しかし、フィード投稿だけでエンゲージメント率を高めるのは、非常に時間がかかります。そのため、エンゲージメント率を高めやすい動画コンテンツを積極的に活用するのがおすすめです。
Instagramにおける動画コンテンツとは、ストーリーやリールが該当します。ストーリーやリールを活用することによって、投稿に対するユーザーの滞在時間を伸ばし、エンゲージメント率を向上させられます。
滞在時間が伸びる理由は、最後まで動画を見終わるまでどのような結末になるのか分からないからです。また、ストーリーは表示時間の制限があるので、1度動画を停止しないとテキストなどの情報を読み取れないからという理由もあります。
その一方で写真のフィード投稿であればスクロールできる上に、情報を瞬時に判断できるので、滞在時間は短い傾向にあります。
エンゲージメント率を高めるなら、上手く動画コンテンツを活用しましょう。
4.ユーザー参加型コンテンツを設計する
効率的にエンゲージメント率を高める手段として、ユーザー参加型コンテンツの発信が挙げられます。
ユーザー参加型コンテンツとは、ストーリーのアンケート機能や質問機能などを活用したコンテンツを指します。
アンケート結果を見るために再訪問したり、質問を考える時間が発生したりするため、コンテンツの滞在時間が伸びる効果があります。
動画コンテンツと同様に積極的に活用してみると良いでしょう。
5.競合アカウントを分析する
エンゲージメント率を高めるには、競合分析を行う必要があります。
競合アカウントを見てどのようなコンテンツの反応が良いのか分析します。そして、自社アカウントに取り入れられる点を考えてみると、新たなコンテンツ作りのアイディアが思い浮かぶはずです。
大事なのは、成功している競合と成功していない競合の両方を分析することです。競合アカウントを論理的に分析できるようになると、自社アカウントの成功に繋げられるでしょう。
6.Instagramキャンペーンを開催する
Instagramキャンペーンを開催することにより、通常の投稿よりも効率的にエンゲージメントを高められます。
なぜなら、いいねやコメントをキャンペーン参加の条件にすることで、該当の投稿に対して多くの反応を得られるからです。
プレゼントや企画設計などのコストはかかるものの、エンゲージメント率を高めるならおすすめの手段です。
Instagramキャンペーンの施策手順や注意点、成功事例は以下の記事で詳しく解説しています。詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧ください。。
>>【2024最新版】Instagram(インスタ)キャンペーンの成功事例15選|効果・実施手順・注意点も解説!
7.インフルエンサーを起用する
インフルエンサーを起用することで、ユーザーの間で話題が生まれ、自社アカウントの認知が広がります。
その結果、インフルエンサーのファンが自社アカウントを見にきてくれるようになり、投稿に対して反応してくれる可能性があります。
とはいえインフルエンサーを起用して、エンゲージメントが高まる効果は一時的なものです。
Instagram運用は長期的なマーケティング施策であるため、日頃からエンゲージメント率を高める施策を継続的に実行しましょう。
Instagramのエンゲージメント率をうまく向上させている施策事例2選
Instagramのエンゲージメント率が向上した2社の施策事例をまとめました。
サムスン電子ジャパン
FABRIC TOKYO
それぞれの事例をわかりやすく解説します。
サムスン電子ジャパン
サムスン電子ジャパンは、Galaxyで撮影した写真をInstagramに投稿することで参加できるキャンペーンを実施しました。
キャンペーン指定のハッシュタグ(#Galaxyカメラ部)を付けて投稿してもらうことにより、ハッシュタグ経由からコミュニケーションが生まれ、エンゲージメント率を高めることに成功しています。
その結果、総投稿数は10,000を超え、2回目のキャンペーンが開催されるようになりました。
導入事例|サムスン電子ジャパン様 / “投稿総計10,000超え。Galaxyで撮影しないと応募になりません。” Instagramフォトコンテスト
FABRIC TOKYO
FABRIC TOKYOは、注目を集めているアパレル系ベンチャー企業です。
統一感のある投稿の中に、お役立ち型のコンテンツを取り入れ、シェアや保存の獲得を目指しています。また投稿の最後には、次に見てほしいコンテンツにアクセスを促して滞在時間を伸ばしたり、保存を促すテキストを入れたりなど、エンゲージメントを向上させるために様々な工夫を施しています。
他にも様々な工夫ポイントがあるので、Instagramのエンゲージメント率を高めたい方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事ではInstagramのエンゲージメント率を高めるためにやるべきポイントや算出方法、成功事例を解説しました。
Instagramのエンゲージメント率を高めると、フォロワーの獲得に繋がります。アカウントの運用の目的は人や企業によって様々ですが、エンゲージメント率を高めることは必須と言えるでしょう。
本記事で解説した内容を参考に、ぜひ自社アカウントの運用に力を入れてみてください。
なお、InstagramやX(Twitter)などのエンゲージメント率の向上にはSNSキャンペーンツールがおすすめです。
百聞は一見に如かず、まずは以下の記事で紹介している成功事例や効果をご覧ください!