X(Twitter)広告とは、自社アカウントのフォロワー獲得や、商品・サービスの認知拡大、潜在顧客獲得の目的で使用される、X(Twitter)の有料プロモーションコンテンツのことです。X(Twitter)広告は、ほとんどが通常の投稿と同様にユーザーが「いいね」や「リポスト」といったアクションを起こせるため、拡散力が高い特徴があります。本記事では、X(Twitter)広告の概要から種類、出し方、費用までを、2025年の最新情報を交えて解説します。※当コンテンツは、SNSキャンペーンツール「キャンつく」で4,000件超の支援実績を持つピクルスが監修しています。▼専門家が解説するXキャンペーンの極意を解説 プロ直伝!X(Twitter)キャンペーンのやり方13種と事例。2024年度版。X(Twitter)広告とは?X(Twitter)広告とは、主に以下を目的として実施される、X(Twitter)の有料プロモーションコンテンツです。企業のメッセージの拡散る潜在顧客へのアプローチフォロワー獲得商品やサービスの認知拡大商品・サービスの売上最大化X(Twitter)広告は、ユーザーがX(Twitter)にログインしている際、さまざまな種類で表示されます。(種類については後述しています)また、ほとんどの広告は通常の投稿と同じようにユーザーがアクション(いいね・リポストなど)できるため、拡散力に優れています。拡散が大きく広がれば、低予算で大きなリターンを得られる可能性があります。X(Twitter)広告が表示される仕組みX(Twitter)広告は、ユーザーに関連性の高いコンテンツを表示するよう設計されています。具体的には、以下の情報をもとにターゲティングが行われます。・プロフィール情報: ユーザーが提供した年齢、性別、所在地などの基本情報・行動データ: フォロー中のアカウント、投稿の閲覧履歴、検索キーワード、いいね・リポストなどのアクション履歴・技術情報: IPアドレス、使用端末、インストール済みアプリなどこれらのデータを活用し、見込み顧客だけでなく、潜在顧客にも効率的にアプローチできます。広告主は地域や年齢層、興味関心などのターゲティング条件を自由に設定できるため、目的に合わせた広告配信が可能です。加えて、ユーザーのプライバシーを保護するため、X(Twitter)は広告配信に使用するデータを厳密に管理しています。データ利用に関する透明性を提供し、ユーザーが情報の収集や利用方法を確認できる仕組みを整えることで、ターゲティングの精度を高めながらも、利用者が安心してサービスを使える環境を実現しています。下記では、2024年のX(Twitter)で行われたアップデートと2025年のSNSマーケティング動向予想を解説しています。あわせて参考にしてください。▼無料のお役立ち資料【イーロン・マスクの意図を読む】2024年のXの主なアップデートまとめ〜2025年の動きとSNSマーケティングへの影響予想〜X(Twitter)広告3つの特徴X(Twitter)広告には、主に以下3つの特徴があります。拡散力が高いターゲティング項目が多い幅広い年齢層にアプローチできる1つずつ解説します。1.拡散力が高いX(Twitter)はSNSの中でも拡散力に優れたプラットフォームです。X広告も通常の投稿と同様に「いいね」や「リポスト」が可能なため、自然な形で広がりやすい特徴があります。特に、ユーザーがリポストすることで二次拡散が発生しますが、この二次拡散には追加の広告費用がかかりません。そのため、拡散が広がるほどコストパフォーマンスが高まり、投資対効果の向上が期待できます。2.ターゲティング項目が多い引用元:Twitter広告の始め方 上記の画像の通り、X(Twitter)広告はターゲティング項目が豊富で、自社のターゲット層に合わせたピンポイントな広告配信が可能です。興味関心、年齢、地域、キーワードなど、細かな設定ができるため、効果的に見込み顧客へアプローチできます。さらに、これまで未開拓の層や市場にも広告を配信し、反応を確認することで、新たな顧客層の発掘や市場拡大にも役立てることができます。3.幅広い年齢層にアプローチできるX(Twitter)は10代から60代以上まで、幅広い年齢層のユーザーに利用されている点が特徴です。若年層が中心のTikTok(やInstagram)に対し、Xはビジネスパーソンや中高年層の利用も多いため、複数の世代に対して一度に広告を届けられます。たとえば、従来の宣伝活動ではリーチしづらい層や、新たなターゲット層に対しても認知を拡大するチャンスが広がります。特に、世代を超えた話題や製品・サービスを扱う企業にとって、X広告は効果的な手段と言えるでしょう。▼Tik Tokの年齢別利用率引用元:Glad Cube ▼X(Twitter)の年齢別利用率引用元:Glad Cube 【2025年版】X(Twitter)広告の種類7つここからはX(Twitter)広告の種類7つを紹介します。※2023年8月12日「フォロワー獲得広告」は終了しております。①縦型動画広告X(Twitter)は、2024年2月に「縦型動画広告」を導入しました。スマートフォンの縦向き画面に最適化された9:16のアスペクト比を持つ全画面表示の動画広告で、動画コンテンツを視聴中に、オーガニック動画(ユーザー投稿の動画)の間に挿入される形で表示されます。具体的には、ユーザーが動画を視聴し、数回スクロールした後に縦型動画広告が表示される仕組みです。全画面表示による高い没入感でユーザーの視線を引き、広告内容への集中を促します。従来の広告形式と比較してエンゲージメント率が7倍高いと報告されており、リーチもホームタイムラインのみの広告と比べて10%増加することが確認されています。他プラットフォームで使用している縦型動画素材を流用できるため、制作コストを削減しつつ、効果的な広告運用が可能です。引用元:https://twitter.com/XBusiness/status/1753118046259118332?s=20▼上記ポストの日本語訳②プロモ広告引用元:Xビジネスプロモ広告とは、Xのメインコンテンツであるポストを利用して広告配信できる機能です。通常ポストと見た目がほぼ変わらない形でタイムライン上に広告を出せるため、ユーザーに自然にアプローチできるのが特徴です。以下4つのカテゴリーを通じて、幅広いユーザー層にアプローチできる広告です。カテゴリー内容画像広告画像で商品やサービスを紹介できる動画広告ポストに動画を埋め込み、視覚や聴覚からも訴求を高めることができるカルーセル広告最大6つの画像や動画を水平方向にスワイプさせることができるため、複数の商品を紹介できるテキスト広告通常のポストと同様にテキストのみで訴求するため、自然に宣伝することができるプロモ広告は、主にWebサイトへの誘導に使用されます。③Amplify引用元:XビジネスAmplifyは、自社の広告と関連性の高い動画コンテンツと連携して配信をする広告です。また、Amplifyは「プレロール」と「スポンサーシップ」の2つのフォーマットに分類されています。Amplifypプレロール15以上のカテゴリーの中から、動画広告を配信するカテゴリーを選ぶことができる。 イメージ:YouTubeチャンネルが始まる前に配信される広告Amplifyスポンサーシップ1つの事業者と1対1で提携関係を結び、広告を配信。 イメージ:インフルエンサーマーケティング※現在、Amplifyスポンサーシップは、セルフサービス方式を利用の方には提供されていません。 ※セルフサービス方式とは、広告主自身で広告の設定や運用管理を行う方式です。※参考URL:Xビジネス④テイクオーバー引用元:Xビジネステイクオーバーは、X(Twitter)上でユーザーの目に留まりやすい位置に広告を表示する手法で、主に以下の2種類があります。■タイムラインテイクオーバーユーザーがXを開いた際、タイムラインの最上部に最初に表示される広告で、高い視認性とインプレッションを獲得できます。対応する広告フォーマットには、画像広告、動画広告、カルーセル広告などがあります。 ■トレンドテイクオーバー「話題を検索」セクションの上部に広告を表示し、トレンドと連動させてユーザーの関心を引く手法で、ブランド認知やキャンペーンの周知に効果的です。トレンドハッシュタグ、説明文、コンパニオンプロモ広告(3~6件のプロモ広告)で構成されます。これらの広告手法は、1広告主が1日単位で特定の国に対して独占的に配信できるため、短期間で大規模なリーチを実現するのに適しています。「タイムライン」や「話題を検索」の上部に広告を配信できます。⑤ライブ引用元:Xビジネスライブ広告は、製品発表やイベント、特別なキャンペーンなどをリアルタイムで配信できる広告形式です。ユーザーはその場で視聴・参加できるため、臨場感や即時性がダイレクトに伝わり、他の広告形式にはない強いエンゲージメントを生み出します。用途例としては、製品発表会で新商品デモをライブ配信し、リアルタイムで視聴者からの反応や質問を受け付けたり、インフルエンサーとのコラボイベントを通じてトーク企画や特別な配信を行い、話題性を高めることも可能です。⑥ダイナミック商品広告引用元:Xビジネスダイナミック商品広告は、ユーザーに関連する商品データを元に、広告が自動で生成されて適切なタイミングで配信をします。たとえば、「自社サイトで商品を購入しなかったユーザーに、該当の商品を宣伝して購入を促す」といったことが可能です。ユーザーの興味関心・行動をもとに広告が配信されるため、高い購買率に期待できます。⑦コレクション広告引用元:Xビジネスコレクション広告は、メイン画像や動画の下に複数の商品画像を表示できる広告形式です。ユーザーは1画面で複数の商品を確認できるため、スワイプ操作の手間を省き、視覚的に効率よく情報を伝えられます。例えば、自社商品のラインナップやシリーズ展開を一度に訴求することができ、特に新商品群の紹介や季節のおすすめ商品などを見せたい場面で効果的です。各商品画像に個別のリンクを設定することで、ユーザーは気になる商品ページに直接アクセスでき、購買導線のスムーズ化やコンバージョン率の向上も期待できます。X(Twitter)広告の費用X(Twitter)広告の費用は、自身で設定します。 最小金額は定められていない(ただし、0円では広告出稿はできません)ため、予算に合わせて広告費用を調整することができます。費用相場は「数万円~数十万円」前後が一般的です。X(Twitter)広告の課金方式X(Twitter)広告は、クリックやリンク先の遷移、フォロワーの獲得など、事前に設定したアクションが発生した時のみ課金されます。・クリック数 広告のクリック毎に課金される形式で、1クリックあたり15円~200円が相場・インプレッション数広告が1,000回表示されるごとに費用が発生し、1,000impあたり200~600円が相場・アプリインストール数 アプリをインストールする、起動のクリックで費用が発生する形式で、1インストールあたり80円~200円が相場・フォロワー獲得数 広告経由でアカウントがフォローされると費用が発生する。1フォロー獲得で4️0円~100円が相場・エンゲージメント数 広告に対するユーザーのアクション(例:リツイート、いいね)毎に費用が発生する。1エンゲージメントあたり、30円~100円が相場・動画再生 数動画が画面に50%以上表示された状態で2秒再生された、もしくは全画面表示のアクションがあった場合に費用が発生し、1再生で3円~15円が相場 ちなみに、リポストされた先で発生するアクションについては課金対象外のため、拡散されればされるほど費用対効果が高くなります。入札方法X(Twitter)広告に入札する方法は、以下の3つが用意されています。自動入札自動入札は入札できる金額が自動的に選択されるため、初めてX(Twitter)広告を利用される方も実施しやすいでしょう。 「自社に広告運用のノウハウがないけど予算内でできる限り良い結果を得たい」といった方におすすめです。上限入札上限入札は、支払い対象となるアクションごとに上限金額を決めることができます。上限を超えて課金されることはありません。 アクションごとに支払う金額を決めるため、X(Twitter)広告運用の経験が豊富な方におすすめです。目標入札目標入札では、支払い対象となるアクションごとに、支払ってもよい入札額を指定します。上限入札とは違い、1日に発生した全てのリンククリックの実際の平均コストを支払います。なお、X広告ヘルプセンターでは、X(Twitter)広告の料金や入札タイプ、課金対象などの解説をしている動画があるため、より詳しく知りたい方は下記も参考にしてください。X広告ヘルプセンター「X広告の料金」X(Twitter)広告の出し方ここではX(Twitter)広告の出し方について解説していきます。なお、X(Twitter)広告を出すには、X(Twitter)広告品質ポリシーに準拠している必要があります。イレギュラーな使い方をしていなければ特に心配する必要はありませんが、一度確認しておくと安心です。アカウントの設定X(Twitter)広告を出稿するアカウントから、広告マネージャーにアクセスします。また、自身のアカウントの左側のメニュー「もっと見る」→「広告」を選択して広告マネージャーにアクセスもできます。広告キャンペーンの目的を設定X(Twitter)広告を作成するためには、目的の設定も必要です。目的の項目として「リーチ」「エンゲージメント」「Webサイトの訪問者数」「キーワード」があります。目的を選ぶ際は、自社の広告を出す理由を元に選択していきましょう。以下の表にまとめましたので、参考にしてください。広告キャンペーンの目的項目自社が広告出稿で達成したいことリーチ・認知拡大 ・新規顧客開拓エンゲージメント・ユーザーの興味 ・関心の度合いを把握Webサイトの訪問者数・売上アップ ・サイトアクセス数アップキーワード・濃い見込み客にアプローチ支払い方法を追加する次に、広告マネージャーの右上に表示されているユーザー名をクリックし、ドロップダウンメニューから支払い方法を追加していきます。手順に従いクレジットカード情報を登録していきましょう。もちろん、キャンペーンを開始しない限り請求されることはありません。広告用ポスト(ツイート)の作成広告マネージャーの右上にある「作成」アイコンをクリックし、広告用ポストを作成していきます。文章だけでなく、画像や動画をアップロードして、ユーザーの興味を惹けるようにしましょう。広告を配信する広告用ポストが作成できたら配信します。なお、広告用ポストは配信時に審査され、承認されなかった場合は広告として使用できないため注意しましょう。X(Twitter)広告運用3つのコツX(Twitter)広告運用のコツとして、以下3つを解説します。ターゲティング設定を適切にする複数のクリエイティブを制作し定期的に更新する広告出稿のサポートを受ける順番にみていきましょう。1.ターゲティング設定を適切にするX(Twitter)広告運用において、適切なターゲティング設定は効果を最大化する重要な要素です。万人受けする広告よりも、具体的なターゲット層に絞ったアプローチが成果につながりやすくなります。ターゲティングでは、以下のポイントを考慮しましょう。例えば、「20代のスポーツ好きなユーザーに新しいスポーツウェアを宣伝したい」場合、興味関心を「スポーツ」、属性を「20代男性・女性」、地域を「日本全国」などに設定することで、無駄なく効果的にリーチできます。2.複数のクリエイティブを制作し定期的に更新するX(Twitter)広告用に作成したクリエイティブが、ユーザーに必ず刺さるとは限りません。 そのため、複数のクリエイティブを用意し、ABテストを繰り返して質を高めていきましょう。さらに、クリエイティブの定期的な更新も必要です。同じ広告を繰り返し表示すると、ユーザーが飽きて反応率が低下する「広告疲れ」が発生します。デザインや訴求内容を定期的に差し替え、常に新鮮な印象を与える工夫をするとよいでしょう。季節のイベントやトレンドに合わせたクリエイティブを取り入れると、ユーザーの興味関心を引き続ける効果も期待できます。画像や動画といった異なる手法を試してみるのもおすすめです。3.広告出稿のサポートを受けるX(Twitter)広告の運用は、SNSマーケティングなどの知識が必要です。社内に詳しい人がいない場合は、広告出稿のサポートを受けるのも良いでしょう。広告出稿を依頼するとコストはかかりますが、正しい運用方法で実施してもらえることに加え、自社のリソースを割く必要がないため、空いた時間で別の業務に注力することができます。「広告出稿の経験がない」「広告出稿に時間が割けない」といった方は広告出稿サポートを検討してみてはいかがでしょうか。X(Twitter)広告を配信するときの注意点X(Twitter)広告を配信する際の注意点は次の通りです。アカウントがアクティブかどうかターゲティング精度を高める 下書きモードで入稿作業をする以下にて解説します。アカウントがアクティブかどうかX(Twitter)は「広告主のアカウントがアクティブかどうか」を重視します。新規作成したばかりのアカウントや、プロフィール写真が未設定、ツイート履歴が乏しいなど、アクティブではないアカウントでは、通常、広告の配信が許可されません。ターゲティングの精度を高める広告のターゲティング設定が不適切だと、予算を無駄にしてしまうリスクがあります。適切なオーディエンスを選定し、地域、興味関心、デモグラフィックなどの設定を最適化しましょう。■地域設定:「新しいカフェを東京・渋谷にオープンする場合、渋谷区周辺のユーザーに広告を配信し、来店を促進」■興味・関心:「スポーツ用品の場合、『スポーツ』や『ランニング』に興味を持つユーザーをターゲティングし、新しいランニングシューズを訴求」■デモグラフィック:「20代女性をターゲットにした化粧品ブランドなら、『20~29歳・女性・美容やファッションに興味がある層』に配信し、新作スキンケア商品をPR」下書きモードで入稿作業をするシステムの仕様上、広告の設定が不完全な状態でも配信が開始されてしまう可能性があります。誤って広告配信してしまうというミスを防ぐため、必ず下書きモードで広告の設定作業を行うことをお勧めします。まとめ今回は、X(Twitter)広告について概要や種類、広告の費用から出し方まで解説しました。X(Twitter)広告は拡散力が高く、リポストされればされるほど費用対効果が高められる広告です。巧みに活用すれば、利益を得ながら広告費用を削減できる可能性もあります。また、X(Twitter)広告の予算は自身で決められるため、予算が決まっている方でも実施しやすい点も魅力です。しかし、広告運用には専門知識が必要となるため、広告の効果を高めたい方は広告出稿サポートの利用を検討してみてください。株式会社ピクルスのSNSキャンペーンツール「キャンつく」では、広告出稿サポートの提供をしております。X(Twitter)キャンペーンと合わせて広告出稿することで、成果は2倍違うと言われています。以下の記事では、Xキャンペーンの具体的なやり方について解説しています。キャンペーン導入実績4000件を超えるピクルスが専門家の観点で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!>> プロ直伝!X(Twitter)キャンペーンのやり方13種と事例。2024年度版。Xに関する最新情報や、アップデートから読み取れる2025年のSNSマーケティング予想については下記も参考にしてください。▼無料のお役立ち資料【イーロン・マスクの意図を読む】2024年のXの主なアップデートまとめ〜2025年の動きとSNSマーケティングへの影響予想〜