年末年始は、消費者の購買意欲が高まる時期です。この時期にどれだけの売上や新規顧客を獲得できるかは年末年始だけでなく、それ以降の事業展開にも大きな影響を及ぼします。 この1年を通して最も重要な商戦で大きな成果を上げるために、とても効果的なプロモーションが「お正月キャンペーン」です。
お正月キャンペーンとは、新年に合わせて商品やサービスのプロモーションを行うマーケティング施策です。
特に、SNSを活用したお正月キャンペーンは、ブランドの認知度やファンの獲得、売上の向上などの数多くの効果が期待できます。
この記事では、お正月キャンペーンで年末年始商戦を制するための成功事例とコツを紹介します。
※当コンテンツは、SNSキャンペーンの企画・運用に効果を発揮するキャンペーンツール「キャンつく」を提供するピクルスが監修しています。
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- 年末年始商戦の重要性
- 売上・利益の確保
- 新規顧客の獲得
- ブランド認知・イメージの向上
- お正月SNSキャンペーンのメリット
- 認知拡大がしやすい
- 販売へとつなげやすい
- 費用対効果が高くなりやすい
- お正月キャンペーンの事例 7選
- メルカリ 「メルカリみくじ」
- ポケモン 「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」新春お年玉チャレンジキャンペーン
- Netflix Japan 「#ネトフリ福袋」
- OCNモバイル ONE 「Twitter 2022運だめしお年玉キャンペーン」
- ヱスビー食品 「ながらトレで目指せ #正月太り 解消キャンペーン」
- キリンビール 「一番搾り 年末年始おいしい写真投稿キャンペーン」
- メンズエミナルクリニック 「初夢かなえようキャンペーン」
- お正月キャンペーンを成功させるコツ
- 正月イベントと連動させる
- 目的に合わせたプレゼントを用意する
- 自社に合ったSNSを選ぶ
- キャンペーンツールを利用する
- キャンペーンツールなら「キャンつく」
- 高機能&簡単設定
- 安心サポート
- まとめ
年末年始商戦の重要性
年末年始は、日本人が最もまとまった休みを取る時期です。この時期は家族や友人と旅行などに出かける印象がありますが、ある調査によると、4人に3人が年末年始は家で過ごすと回答しています。
※参考
auコマース&ライフ株式会社「福袋を「毎年買う」は4人に1人!年末年始の買い物で失敗した割合は意外にも・・・!?」
年末年始を家で過ごす人が増えることで、おせち料理やお年玉、初売りなどのお正月に関連する消費が盛んになります。こうした消費の活発化は、企業にとって大きなチャンスであり、実際、年末年始商戦は1年の中でも最も販売額が大きい時期となります。
ここでは年末年始商戦の重要性について、3つのポイントから解説します。
売上・利益の確保
年末年始商戦は、toC商戦において、売上と利益を確保する重要な時期です。この時期の売上は、1年間の業績にとても大きな影響を与えます。ある調査では、日本とアメリカのマーケターの3割以上が、「ホリデーシーズン(*1)の売上が年間の60%以上を占める」と回答しています。
※参考
Sitecore「2021年の年末商戦・消費動向に関する調査」
*1 ホリデーシーズンとは、11月の最終木曜日の感謝祭からクリスマスを経た元旦までの期間 このように、年末年始は1年間で最も重要な商戦であり、ここをいかに勝ち抜くかが売上や利益を確保するための重要な闘いとなります。そのためにも、年末年始商戦は企業の総力をあげたマーケティング施策の実行が求められます。
新規顧客の獲得
年末年始は、買い物人口が急増する時期です。消費者は、自分や家族、友人などへの贈り物や、新年に向けた準備などのために、様々な商品やサービスを購入します。ある調査によると、90%以上の人が年末年始に備えた買い物をすると回答しています。
※参考
auコマース&ライフ株式会社「福袋を「毎年買う」は4人に1人!年末年始の買い物で失敗した割合は意外にも・・・!?」
その中でも、ネット通販で購入する人は57.8%と高い比率になっています。これは、年末年始で様々な販売店が混雑する中、ネット購入であれば時間や場所を選ばずに購入できることや、価格や商品の比較がしやすいことなどの利点があるからです。
そのため、普段はネットでの買い物をあまりしない消費者も、年末年始には多くの方が利用するようになります。これは、ネット上で新規顧客を獲得するには、まさに絶好の機会と言えます。
ブランド認知・イメージの向上
年末年始は、ネット販売だけでなく、SNSの投稿機会が増加する時期でもあります。多くのSNSユーザーは、年末年始のイベントに合わせて、自分の買い物や贈り物、風景や食事などを、SNSに写真や動画とともにシェアします。
ある調査によると、4人に1人が「普段はSNSに投稿しないが、年末年始は投稿機会が増えた」と回答しています。特に10代で投稿が増える人の割合は、40%以上になっています。これは、SNSが消費者の意見や感想を発信する場として、ますます重要になっていることを示しています。
※参考
ジャストシステム「年末年始のスマホ利用実態調査」
そのため、年末年始は、ブランドの認知度やイメージをより多くの消費者に広める絶好の機会です。SNSの利用が高まるため、他の時期よりもはるかに高いプロモーションの費用対効果を期待できます。
お正月SNSキャンペーンのメリット
今や情報メディアの主流となったインターネット。その中でもSNSは、若年層を中心に圧倒的な利用率を誇っています。SNSは、消費者の意見や感想を発信する場としても、マーケティングにおいても重要な役割を果たしています。
このSNSを利用した年末年始商戦プロモーションにおいて、高い反応を期待できるのがお正月SNSキャンペーンです。お正月SNSキャンペーンでは、新年のイベントに合わせて幅広いSNSユーザーとコミュニケーションをとることが可能です。
ここでは、お正月SNSキャンペーンのメリットについて解説します。
認知拡大がしやすい
お正月SNSキャンペーンには、認知拡大がしやすいというメリットがあります。年末年始は、SNSの投稿が増加する時期です。特にお正月には、「あけおめメッセージ」や「おみくじ」など、多くの人が気軽に情報や感謝の気持ちをSNS上で発信します。
これにより、お正月期間中にはSNS上の活動量が一気に増え、情報の拡散力が高まる傾向にあります。 そのため、お正月特有のイベントと関連したキャンペーンは、他の期間に比べてより多くの人々に情報を届けることが可能です。
お正月ならではのイベントを活用すれば、より効果的に認知拡大を図れます。
販売へとつなげやすい
お正月SNSキャンペーンにおける二つ目のメリットは、販売へとつなげやすいことです。年末年始は、財布のひもが緩む時期です。加えて、年末のボーナスやお年玉など、多くの人々が収入を得る機会が増えます。
これらの効果により、消費者は自分へのご褒美や、新年のスタートに向けた準備などのために、気前よくお金を使う傾向にあります。 また、福袋や年始セールなど、販売を後押しする定番イベントがあることもポイントです。
これらの定番イベントとキャンペーンを連動することで、プロモーションから販売へとスムーズにつなげやすくなります。
費用対効果が高くなりやすい
お正月SNSキャンペーンは費用対効果が高くなりやすいのも、重要なメリットの一つです。SNSキャンペーンにかかる費用は、おおむね時期による影響をあまり受けません。
また、SNSアカウントの作成は無料もしくはそれほど高額でない場合が多く、投稿やコメントには課金されません。さらに、SNSの広告は予算に合わせた出稿を状況に合わせてコントロールすることが可能です。
その一方で、年末年始はSNS利用者数や投稿数、閲覧数、販売額が増加します。その結果、利用者や販売額の増加は、販売の拡大やブランドの認知度向上といったプロモーションの費用対効果を高める要素となります。
お正月キャンペーンの事例 7選
お正月キャンペーンは、1年の中で、最も高い効果が期待できるキャンペーンです。そのため、お正月キャンペーンを上手に活用すれば、認知拡大や販売促進、ブランドイメージの向上などのメリットが得られます。 ここでは、お正月らしさを活かした企画で成功したキャンペーン事例を7つ紹介します。
メルカリ 「メルカリみくじ」
「メルカリみくじ」は、おみくじに見立てたくじを引くと、抽選で豪華商品やメルカリポイントが当たるお正月キャンペーンです。
ユーザーはメルカリ公式X・Twitterをフォローした後、該当ツイートをリツイートすることで今年のラッキーアイテムをチェックできます。 一年の始めには、多くの人がおみくじで運勢を試したくなるもの。
その顧客心理をキャンペーンと組み合わせることで、より多くのフォロワーを増やすことに成功しています。
ポケモン 「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」新春お年玉チャレンジキャンペーン
「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」新春お年玉チャレンジキャンペーンは、新春福引に見立てたインスタントウィンに参加すると、その場でお年玉LP(リーグペイ)を抽選できるお正月キャンペーンです。
ユーザーはポケモン X・Twitterの公式アカウントをフォローした後、対象の投稿をリツイートをすると、ゲームに登場するLPが当たります。 「新春福袋」「お年玉」という多くの人がお得感を抱くワードを使用することで、お正月のワクワク感を演出し、多くの応募を集めることに成功しています。
Netflix Japan 「#ネトフリ福袋」
「#ネトフリ福袋」は、Netflixのおすすめオリジナル作品を、福袋に見立ててユーザーにお届けするキャンペーンです。
ユーザーはNetflix Japanの X・Twitter公式アカウントをフォローして、対象の投稿をリツイートをすると、ユーザーの過去ツイートから分析したおすすめの< #ネトフリ オリジナル作品>がリプライで届きます。
中から何が出てくるか分からない「福袋」と「オススメ オリジナル作品」を組み合わせることで、ドキドキ感を演出しながらフォロワー数を増やすことに成功しています。
OCNモバイル ONE 「Twitter 2022運だめしお年玉キャンペーン」
「Twitter 2022運だめしお年玉キャンペーン」は、OCNモバイル ONEが「お年玉」と銘打って実施した、運だめしができるキャンペーンです。
ユーザーはOCNモバイル ONEの X・Twitter公式アカウントをフォローして、対象の投稿をリツイートをすると、その場で結果が分かるインスタントウィンを楽しめます。
「お年玉」というワードとギフト券という多くの人が喜ぶ景品を組み合わせ、年の始めの運試しを演出することで、フォロワー数を増やすことに成功しています。
ヱスビー食品 「ながらトレで目指せ #正月太り 解消キャンペーン」
「ながらトレで目指せ #正月太り 解消キャンペーン」は、ヱスビー食品がお正月後に悩む「正月太り」をテーマに実施したキャンペーンです。 ユーザーは正月太り解消に関する動画を視聴後、終了宣言を X・Twitterでシェアすると、抽選で景品が当たるという仕組みです。
また、ヱスビー食品の公式アカウントをフォローし、該当投稿をリツイートすることで、当選確率が2倍になるという工夫も施しています。 正月太りという多くの人が悩むテーマを用いることで、ユーザーの関心を集めて認知度向上やフォロワー数を増やすことに成功しています。
キリンビール 「一番搾り 年末年始おいしい写真投稿キャンペーン」
「一番搾り 年末年始おいしい写真投稿キャンペーン」は、キリンビールが年末年始のおいしい料理をテーマに実施したキャンペーンです。 年末年始は、何かと美味しい食事の機会が増える季節。それらの料理と一番搾りの写真をX・Twitterでハッシュタグをつけて投稿すると、抽選で景品が当たるというキャンペーンです。
一番搾りと一緒の写真を応募条件にすることで商品の売上につなげるとともに、美味しい料理の投稿で商品のPRも実現しています。さらに公式アカウントのフォロワー数も増やすなど、一つのキャンペーンで数多くのメリットを生み出している成功事例です。
メンズエミナルクリニック 「初夢かなえようキャンペーン」
「初夢かなえようキャンペーン」は、メンズエミナルクリニックが「初夢をかなえる」というユニークな切り口で実施したキャンペーンです。 初夢には1年の吉凶を占う風習があり、良い初夢を見ると縁起が良いとされています。
その初夢をエキサイトな体験でかなえることで、1年を良い年にしたいと思うユーザーの関心を惹きつけています。 ユーザーはメンズエミナルクリニックのInstagram公式アカウントをフォロー&いいねすると、抽選で「初夢かなえる体験ギフト」が当たります。
また、該当の投稿をストーリーズにシェアすると、当選確率がアップするという工夫もしています。 「初夢」で1年の運試しを連想させて参加を促して公式アカウントのフォロワーを増やすとともに、ストーリーズの活用で情報拡散し、認知度向上にも成功しています。
お正月キャンペーンを成功させるコツ
お正月キャンペーンは、年末年始商戦を制するためにとても重要なプロモーション方法です。しかし、ただSNSに情報を投稿するだけでは、消費者の関心を集められません。 ここでは、お正月キャンペーンを成功させるためのコツを、4つ解説します。
正月イベントと連動させる
お正月キャンペーンを成功させるコツの一つは、正月イベントと連動させることです。お正月には、「おみくじ」や「お年玉」など様々なイベントがあります。これらのイベントは、日本人にとって馴染み深く、楽しみにしている人も多くいます。
これらのイベントとキャンペーンを連動すると、消費者に「お正月だから」という心理が働き、参加や購買の意欲を高められます。そのため、おみくじのような運試し、お年玉のようなプレゼントなど、お正月らしさを演出できるキャンペーンを企画することが大切です。
目的に合わせたプレゼントを用意する
お正月キャンペーンでユーザーの行動を喚起させるには、目的に合わせたプレゼントを用意することが大切です。 ユーザーは、基本的に自分の欲しいプレゼントにしか関心を持ちません。そのため、キャンペーンのプレゼントは、目的とターゲットユーザーに合わせて、適切なプレゼントを設定する必要があります。
プロモーションの目的に応じたプレゼントを用意することで、高いキャンペーン効果が期待できます。また、プレゼントの内容がSNSで投稿されることも想定し、他のユーザーにも見せたくなるようなものにすると、さらに効果が高まります。
自社に合ったSNSを選ぶ
SNSにはそれぞれ特徴があります。お正月キャンペーンを実施する際は、自社の商品やサービスと相性が良いものを選ばないと、SNSの持つメリットを最大限に活かせなくなります。 「Twitterは幅広い年齢層にアプローチできる」「Instagramは写真や動画に強い」などそれぞれのSNSによって利用者層や機能面は大きく異なります。
自社の商品やサービス、プロモーションの目的、ターゲットユーザーをしっかりと検討し、最も高い効果が期待できるSNSを選びましょう。
キャンペーンツールを利用する
SNSキャンペーンは企画次第で、多額の広告出稿を行わなくても実施することが可能です。そのため、他のプロモーション活動よりも費用がかからないケースが多く、高い費用対効果を期待できます。
しかし、SNSキャンペーンを自社だけで運用しようとすると、以下のような作業が通常業務にプラスされます。
応募ツイート(#ハッシュタグ、リツイート、いいね)の収集
フォロワーの確認作業
抽選作業
当選者へDMでの当選連絡
賞品送付先情報(個人情報)の取得
このようなキャンペーン業務を省力化するのに有効なのが、キャンペーンツールです。キャンペーンツールとは、SNS上でのキャンペーン実施に必要な事務局作業を効率化するツールです。 このキャンペーンツールを導入すると、SNSキャンペーンに関わる作業を自動または簡素化できます。
特に、年末年始のキャンペーンは応募者の増加が見込まれるので、キャンペーンツールを有効活用することが大切です。
キャンペーンツールなら「キャンつく」
お正月キャンペーンは年末年始のマーケティングにおいて、とても高い効果が期待できる施策です。しかし、自社運用でキャンペーンを実施する際は、応募者の増加にともなって多大なキャンペーン業務が発生します。
そのような場合におすすめしたいのが、X・TwitterとInstagramに対応したキャンペーンツール「キャンつく」です。「キャンつく」はキャンペーンの企画から運用までを、簡単にセルフ運用できるSNSキャンペーンツールです。
ここでは、「キャンつく」をSNSキャンペーンに利用するメリットについて紹介します。
高機能&簡単設定
「キャンつく」は、誰でも簡単にキャンペーンをセルフ運用できる高機能なキャンペーンツールです。その簡単な設定と自動化機能により、キャンペーンに関する業務を大幅に削減できます。 ユーザーは直感的な操作で、応募条件やプレゼント内容、キャンペーン期間などのキャンペーン内容を設定できます。
また、キャンペーンの進行中にも柔軟な変更ができ、リアルタイムでキャンペーンの進捗状況を管理することも可能です。 さらに、「キャンつく」の自動化機能を活用すれば、運用業務の手間を大幅に軽減できます。例えば、応募者への自動返信メールの送信や、当選者の自動発表などの作業自動化により、キャンペーン業務を効率化して、時間と労力を節約できます。
安心サポート
キャンペーンを自社だけで運用するのは、ノウハウが少ないときは何かと不安なものです。そんな時、頼りになるのが、バディの存在。バディとは、キャンペーンの設定や運用に関する相談やサポートをしてくれるパートナーのことです。
キャンペーンの自社運用は、コストや時間の削減には有効ですが、トラブルや不安に直面するリスクもあります。このような場合に、信頼できるバディがいれば、安心してキャンペーンを進められます。 「キャンつく」を提供している株式会社ピクルスは、お客様のバディとして、キャンペーンを安心サポートします。
まとめ
ここまで、お正月キャンペーンの事例と成功させるためのコツを紹介しました。 年末年始は1年で最も重要な商戦です。特に、お正月は様々なイベントを活用したキャンペーンを企画しやすい時期であり、お正月キャンペーンの企画によっては、大幅な認知拡大や販売促進、ブランドイメージの向上などを図れます。
また、お正月キャンペーンで獲得できたユーザーは、その後の売上にも大きく影響する可能性があります。ぜひ、お正月キャンペーンで年末年始商戦を制して、良い1年を幕開けしましょう。
お正月キャンペーンの実施に際し、キャンペーンツールをお考えなら「キャンつく」をご検討ください。
SNSキャンペーンを活用した成功事例については以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。