「Twitter API有料化で何が変わるの?」 「Twitter運用支援サービスの終了報告をよく見かける」 こうした状況をうけて、「Twitter運営は今後どうしたらよいのか」と不安な方も多いのではないでしょうか。
2023年3月にTwitter APIの有料化、新プランが発表され、X(Twitter)関連のツールにおいても「移行にともなう一時的な機能停止」「機能の制限」「コスト面で継続を断念」など、さまざまな影響が出ています。
本記事では、最新プランの詳細や既存プランとの違い、これからツールを導入する際に確認するべきポイントをわかりやすく解説しています。 お読みいただくことで、安心して自社のX(Twitter)運用を遂行できますので、ぜひ最後までご覧ください。
※当コンテンツは、SNSキャンペーンツール「キャンつく」で3,000件超の支援実績を持つピクルスが監修しています。
※本記事の内容は、2023年8月21日時点での情報となります。
- Twitter APIとは?
- Twitter APIでできること
- Twitter APIで取得できる情報やデータ
- Twitter API有料化はいつから・なぜ始まった? 最新プラン発表で起きた混乱
- 既存プランと最新プランの違い。プラン変更で何が起こる?
- Twitter APIの最新プラン、値段はいくら?
- Freeプラン
- Basicプラン
- Proプラン
- Enterpriseプラン
- 各種ツール・サービスへの影響
- API有料化の対策:ツール導入の確認ポイント
- ゴールドバッジがないとキャンペーンができない?
- Enterpriseプラン契約の「キャンつく」なら今後も安心
- 補足:株式会社NTTデータでもTwitterAPIサービスを利用できる
Twitter APIとは?
Twitter APIとは、外部サービスがX(Twitter)のデータを利用するための機能のことです。 Twitter APIの利用で、Webサイトを通さなくてもツイートを予約・投稿ができたり、新たなソフトウェアやアプリの開発ができるようになります。
スマートフォンのX(Twitter)アプリからツイートが投稿できるのも、実はTwitter APIが使用されているのです。 次は、Twitter APIでできることをさらに詳しくみてみましょう。
Twitter APIでできること
Twitter APIの利用で、自社サービスでもX(Twitter)の機能を使用できるようになります。 例えば、ピクルスが提供しているSNSキャンペーン支援ツール「キャンつく」では、以下の X(Twitter)機能が使えるようになっています。
・ユーザー情報や投稿情報の収集
・自分と他人のフォロー状況を取得
・ツイート投稿 ・DM送信
・フォローと解除
・いいね
・リツイート
・リプライ収集 など。
Twitter APIで取得できる情報やデータ
Twitter APIはX(Twitter)上のさまざまな情報やデータを取得できるため、自社ビジネスに役立てられます。 Twitter APIで取得できる情報やデータは以下の通りです。
・アカウント
・DM
・広告
・タイムラインのツイート
・地域のトレンド など。
このようにTwitter APIを利用することで、企業や個人はX(Twitter)のデータにアクセスでき、ソフトウェア開発や分析をおこなえるようになるのです。
Twitter API有料化はいつから・なぜ始まった? 最新プラン発表で起きた混乱
Twitter社(現・X社)では「Twitter API v1.1」と「Twitter API v2」の2種類を提供しています。 機能がほとんど変わらないため、旧プランを利用している段階ではどちらを利用していても問題ありませんでした。
ですが、2023年2月にイーロン・マスク氏のX(Twitter)で突如有料化の告知がなされます。 翌月3月には新プランが発表され、そこでは「Twitter API v2」が推奨されています。 さらに4月21日に、これまで提供されていた「Premium v1.1 API」の廃止も発表されました。
既存プランや「Twitter API v1.1」はまだ利用できるものもありますが、新プランと「Twitter API v2」に移行させるため、いつ廃止されるかわかりません。 そのため、X(Twitter)関連のツールや製品を提供する企業は移行せざるを得ない状況となり、移行にともない機能が一時的に停止して、ユーザーが利用できなくなるといった事態が発生しているのです。
なぜ有料化に踏み切ったのか、X社から理由は明言されていませんが、近年のX社は広告による売上上昇にも関わらず、利益が減っているという状況でした。
イーロン・マスク氏による買収後、収益化の改善施策の1つとして、API有料化が行われたのではないかと推察されます。
既存プランと最新プランの違い。プラン変更で何が起こる?
ここでは、既存プランと最新プランの違いを解説します。
※既存プラン(Elevated)と新プラン(Basic)で比較 ※Twitter API v2利用 上記の表をご覧の通り新プランでは、ツイート、ユーザー情報収集など、各APIの上限がかなり制限されています。
コストをかけてX(Twitter)運用支援ツールを導入しても、「Basicプラン」を利用している販売会社では自社のマーケティング活動に支障を来すおそれがあります。
そのため、今後X(Twitter)運用支援ツールの導入を検討している方は、次の章で解説する「Enterpriseプラン」と契約している販売会社を選択するのがおすすめです。
Twitter APIの最新プラン、値段はいくら?
Twitter社が2023年3月30日に発表した最新プランは以下の3つです。
Free(フリー)プラン
Basic(ベーシック)プラン
Pro(プロ)プラン
Enterprise(エンタープライズ)プラン
一つずつ表にまとめましたので、参考にしてください。
Freeプラン
フリープランではツイートの投稿上限が月1500件まで。また、ツイート収集、リアルタイムのデータ収集は一切できません。
Basicプラン
Basicプランはツイート投稿の上限が月3000件まで増えますが、DM送信数の制限が厳しめになっているうえ、リアルタイムでのデータ収集ができません。
Proプラン
Proプランは、TwitterAPIの利用上限がBasicに比べて大きく緩和されます。たとえば、Basicプランのツイート収集数が1カ月で1万件なのに対し、Proプランは1カ月100万件となっています。
また、DM送信数もBasicプランが1日50件であるのに対し、Proプランは1日500件と多いです。これにより、キャンペーンがハズれたユーザーに対してもクーポンなどを配布できるようになるため、販促活動を加速させることが可能です。
Enterpriseプラン
EnterpriseプランはAPIの利用回数に余裕があり、基本的にできないことはありません。しかし料金が高額なため、コスト面から製品やサービスを制限、または終了せざるを得ない企業が出ています。
各種ツール・サービスへの影響
Twitter関連のツールにはさまざまな種類のものがありますが、API有料化によって各種ツールにどんな影響があるのでしょうか? 表にまとめたので参考にしてください。
API有料化の対策:ツール導入の確認ポイント
今後、自社でX(Twitter)関連のツールを導入したいとお考えの方は、以下のポイントをツール販売会社に確認すると安心です。
・X(Twitter)の最新プラン(Basicプラン以上)に移行済みか?
・API v1.1を利用しているか? (利用している場合は、いつ廃止になるかわからないためAPI v2に移行予定があるか確認)
「BasicプランでAPI v2利用中の場合」
・ツイート収集上限が1万件/月だが、収集に問題ないか?
・ ツイート投稿上限が3,000件/月となっているか、投稿に問題ないか?
・ APIの上限が少ないが、データのリアルタイム性は担保できているか?
ゴールドバッジがないとキャンペーンができない?
ゴールドバッジがなくてもインスタントウィンキャンペーンはできます。
ただし、大規模なキャンペーンを実施する場合は、上限を緩和する必要があるため「Twitter Verified Organizations(有償⾦バッジ)」を取得しなければなりません。
無印とTwitter Verified Organizations(有償⾦バッジ)の違いは次の通りです。
なお、有償金バッジのツイート数、DM送信数は公開されていないため、過去実績からの推定値となっています。
Enterpriseプラン契約の「キャンつく」なら今後も安心
2023年3月30日、X社によるTwitter APIの有料化、最新プランの発表により、API利用回数制限が大幅に変わりました。
最新プランの「Freeプラン」、「Basicプラン」と契約しているツールでは、自社に導入してもメリットが受けにくい状況です。 ツール販売会社は、満足いくサポートを提供するためには「Enterpriseプラン」を契約するしかありません。
ですがEnterpriseプランは高額なため、サービスを中止、または値段を上げる企業が出てくるでしょう。 ピクルスが提供しているSNS支援ツール「キャンつく」では、Enterpriseプランに契約済み、さらに、値段はそのままです。
そのため、今後も安心して自社のTwitter API有料化でツールはどうなる?最新プランの詳細や、既存プランとの違いをわかりやすく解説マーケティング活動にご利用いただけます。 Enterpriseプランは非常に高額ですが、ピクルスではキャンつくをリリースした当初からのビジョン 「SNSキャンペーンをもっと『手軽に』『簡単に』」 を実現するため、相応のコストをかけてでもツール提供の継続を決めました。
ピクルスがEnterpriseプラン導入に至った経緯や想いについては、代表のタナカミノルが下記の動画で解説しています。
Web業界は移り変わりが早いため、今後も大きな変化があるでしょう。どの支援会社にお願いするかお悩みでしたら、ピクルスのように時代の変化に迅速に対応し、安心して利用できるサービスを提供している支援会社がおすすめです。
なお、ピクルスが提供する「キャンつく」では、ハッシュタグキャンペーンやリツイートキャンペーン、X(Twitter)インスタントウィンキャンペーンなど、さまざまなX(Twitter)キャンペーンをサポートしております。
そのため「専門家から詳しくやり方を教えてほしい」という方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
>> プロ直伝!X(Twitter)キャンペーンのやり方13種と事例。2024年度版。
上記の記事では、SNSキャンペーンの支援実績(4,000件以上)をもつピクルスがキャンペーンのやり方について分かりやすく解説しています!
補足:株式会社NTTデータでもTwitterAPIサービスを利用できる
株式会社NTTデータは、2012年9月27日に米X社とFerehose契約を締結しています。Ferehoseとは、X(Twitter)上に公開されている全てのツイートデータをリアルタイムで取得できるAPI、またはそのAPIにアクセスできる権利です。
同社はこの契約により、国内で唯一TwitterAPIサービスを展開できる企業となっています。 株式会社NTTデータが提供しているTwitterAPIサービスの詳細は以下の通りです。
NTTデータのTwitterAPIサービスは、送信APIの提供がないため、インスタントウィン(リプライ型)を実行できません。
また、大規模当選のDM送信も不可能です。
よって、NTTデータのTwitterAPIサービスは、先ほど紹介したTwitter社が提供するサービスのBasicプランとほとんど同じと言えます。